花壇などで、オレンジ色の花を輝かせているキンセンカ。花丈は10〜50cmですが、最近は丈が低い種類のものが増えてきたような気がします。原産地は地中海沿岸で、江戸時代に日本に入ってきたようです。
子どもの頃からよく見かけていたので、知っているつもりになっていましたが、今になって知らないことの方が多いことに気づきました。
例えば、名前。私はキンセンカとして覚えていましたが、学名から来ている「カレンデュラ」や「フユシラズ」「トウキンセンカ」という名前の方がわかるという方もいらっしゃるでしょう。
また、花言葉もネガティブな言葉が多いのですが、それもギリシャ神話の複数の悲しい恋物語が関係していたのです。そのうちの一つが、アポロンとクリムノンという少年の物語。
太陽神アポロンとクリムノンは相思相愛でしたが、二人の仲をねたんだ、雲の神が8日間空を雲で覆いアポロンを閉じ込めてしまいます。8日もアポロンの姿を見られず、あまりの悲しさにクリムノンは瘦せおとろえ死んでしまいます。不憫に思ったアポロンが、クリムノンをキンセンカに変え愛の証としたのだとか。個人的には想像以上にロマンティック話が隠されていました。
ほかにも、サフランのように、食品の色づけとして用いられていたり、皮膚薬としても使われ抽出されたオイルを使ったスキンケア用品もたくさんあるようですが、知りませんでした。
身近で見慣れているからこそ、盲点と言えるものがあったのかもしれません。これを機会に、ほかの植物も見直してみると、知らなかったことが見つかるかもしれないと感じています。
キンセンカ自体は、病害虫も少なく育てやすい植物。ほとんど手間もかからないようなので、春に向けて鉢での寄せ植えや庭を飾る花として育ててみようと思います。園芸コーナーでも手に入りますので、みなさんもいかがでしょうか。
- キンセンカの花言葉:「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」
エバーグリーン編集部オススメサイト
- 育て方。カレンデュラの名前で出ています
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- ほかにもあるある! 効能や種類
キンセンカ(金盞花/カレンデュラ)の花言葉や?効果や種類は? (ホルティ 花言葉・植物図鑑)
(エバーグリーン編集部 愛垣)
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