大きなフキの葉の陰にコロボックルが隠れているかも!?

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思わず探したコロボックル

フキといって思い出すのは、アイヌの伝説に登場するコロボックル。コロボックルとは、アイヌ語で「蕗の葉の下の人」という意味があるそうです。

コロボックルのことを初めて知ったのは、子どもの頃に読んだ「だれも知らない小さな国」という佐藤さとるさんが書いたファンタジー小説。人間とコロボックルの触れ合い、心を通わせる様にドキドキ、ワクワクして読んだことを覚えています。なんていう話を思い出したのは、先日出かけた北海道で、なだらかな山の斜面に群生しているフキを見かけたからなんです。気付いたらフキの葉っぱの陰にコロボックルの姿を探していました。

フキ

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北海道遺産にも指定された螺湾蕗とは

さて、北海道でフキというと、足寄町(あしょろちょう)の螺湾川(らわんがわ)沿いに自生する螺湾ブキ(らわんぶき、この辺りに自生するアキタブキ)が知られていますが、大きいものでは丈が2、3メートルまで成長するそうです。螺湾川沿いの観賞農場では、その大きさを実感することができるといいます。

今では、この螺湾ブキは、「北海道ならではの価値を掘り起こし、観光などへ活用することによってそれらの価値をさらに高め、将来へ繋げていくこと」を目的とした北海道遺産のひとつに指定され、見るだけでなく、農産物として栽培されたり、特産物として活用されたりしているそうです。

偶然目にしたフキが、コロボックル伝説、北海道遺産と、さまざまな形で人びとの生活に溶け込んでいることを垣間見ることができました。次に北海道に出かけるときは、ぜひ螺湾ブキの観賞農場へ行ってその大きさを自分の目で確かめたいと思います。

 

(エバーグリーン編集部 たなかみえ)

 


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