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2022年4月27日

[植物検疫]沖縄から持ち出せない植物がある!〜知っておきたい沖縄ルール|エバーグリーン

日本国内だから植物は自由に持って行き来できると思われるでしょうが、実は沖縄のおみやげとして持ち出すことができない植物があるのです。ということで、これからの旅行シーズンにも役立つ植物検疫のお話しをさせていただきます。

飛行機で到着したらまずは植物検疫情報を

飛行機で到着したらまずは植物検疫情報を

 

珍しい食材の宝庫、沖縄

沖縄。一度行くとハマる人続出といわれています。それは沖縄独自の食文化にあるのかも知れません。そして、その食文化を支えているのが植物です。沖縄も同じ日本だと筆者もあまり意識していなかったのですが、植物検疫、移動規制の文字が空港で目に入ったのでレポートします。

 

植物検疫ってなに?

植物検疫は、植物に有害な病害虫の侵入・まん延を防止し、日本の「農業」と「緑」を守るために輸出入植物及び国内植物の検疫のこと。『検疫』とは「伝染病を予防するため、その有無につき診断、検査し、伝染病の場合には、消毒・隔離などを行い、個人の自由を制限する行政処分(岩波書店「広辞苑」2008年第6版)」のことだそうです。なんだかすごく難しそうですね。これがあるおかげで農業が守られていると言っても過言ではないです。

現在、沖縄から本土へ持ち込みができない植物は、サツマイモエンサイゲッキツそのほかアサガオの仲間、カレーリーフなどのハーブやカンキツ類の苗・枝・葉がダメだとか。そのため、これらのものをお土産として購入しても空港で没収されます。

ダメなものOKなものを知ってからお土産を

ダメなものOKなものを知ってからお土産を

えっ~! これも注意ですm(__)m

えっ~! これも注意ですm(__)m

 

なぜいけないの?

すでに本土でも発生発生していますが、サツマイモではアリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモメイガ、アフリカマイマイ。カンキツなどではカンキツグリーニング病菌、ミカンキジラミといったものの蔓延防止として規制されています。

ちなみに、カンキツグリーニング病菌はその名の通りカンキツ系の植物が感染すると枯れたり、小さな実しか生らなくなってしまいます。この病気を媒介するのがミカンキジラミです。葉裏にタマゴを産み、成虫は3㎜程度と小さいものです。そのためカンキツ類は、実やタネを持ち帰ることができても、苗・枝・葉は検査を合格していなくては持ち出すことができません。ちなみに、規制されている植物は手荷物だけでなく、宅配便・郵便小包などでも規制され、これを破ると3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることもあるので注意が必要です。

ってことで、島トウガラシをガッツリと持ち帰り、沖縄の味コーレグスを手作り予定なら現地で泡盛に漬け込むしかないのですが、泡盛は度数により持ち出し禁止とか……。

 

ひゃあ〜〜、実物大!?

ひゃあ〜〜、実物大!?

ダメなものOKなものを知ってからお土産を。到着時に知りたいけど

ダメなものOKなものを知ってからお土産を。到着時に知りたいけど

 

ど~しても、持ち帰りたいものは加熱か乾燥を。

沖縄といえば紫芋! と現地でそのおいしさを実感し、お土産にしたいと思ったら、加熱することで持ち帰ることが可能です (スーパーなどでは粉加工したものなどが販売されていました)。また、カンキツをはじめ各種の沖縄のフルーツ類は持ち帰ることができます。しかしながら、この植物検疫情報を手にしたのは沖縄到着時ではなく帰りの便に乗るための空港でした。そのため、これから沖縄旅行と言う方は事前に植物検疫のことを調べておくことをオススメしたいと思います。

植物検疫HP
https://www.maff.go.jp/pps/

 

(藤依里子 園芸文化協会会員/グリーンアドバイザー)


ダメなものOKなものを知ってからお土産を