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2020年7月11日

[ミヤマムラサキ]岩間に映える薄紫の花|ムラサキ科ミヤマムラサキ属|エバーグリーン

今年は「富士山」に続き「北岳」についても山梨県側からの登山自粛が発表され、「北岳」の高山植物と直に接する機会がなくなったのは残念な限りです。そこで、「北岳」を中心に“南アルプスの山々”などで出あった印象に残る高山植物を紹介しようと思います。

最初は、7月に入りましたので、「北岳」で初めて見た「ミヤマムラサキ」を紹介します。
ミヤマムラサキの多年草で、本州の中部以北から北海道と樺太に分布しますが、日本ではこの1種のみです。ちなみに、全世界では 約30種あるといわれています。

岩の間に根を張るミヤマムラサキ

岩の間に根を張るミヤマムラサキ

 

高山の砂礫地に生えますが、この写真は標高約3,000m付近のもので、風を避けるように岩の間から陽を掴むように伸び上がっていたのが印象的でした。地下茎は見えませんが、その地下茎の先からロゼット状に細い葉が出ています。長さ3〜6cm、幅4〜6mmで全体的に灰色の粗い毛が付いています。茎の高さは 6〜20cmで、長さは1〜2.5cm程度です。

写真のように花は総花状に付き直径が約8mmで、淡青紫色をしています。7〜12mmの小さな花柄があります。花の時期は、7〜8月です (この写真は、7月中旬撮影)。

淡青紫色の花を咲かせるミヤマムラサキ

淡青紫色の花を咲かせるミヤマムラサキ

 

森林セラピ-に関わるようになって、‘香りを確かめる’ ‘触れてみる’などじっくりと観察する習慣が身に付いたことで、これまでと違った植物との出あいが生まれています。晴れた日に高山植物を探してゆっくり歩いた結果、この「ミヤマムラサキ」に出あえたと思っており、雨や曇り日では見付けられなかったかも知れません。

「ミヤマムラサキ」は強くはないですが特有の香りがあり、独特な葉の感触も初めての経験でした。「北岳」はもちろん、ほかの山でも「ミヤマムラサキ」に出あえると思いますので、また登れるようになった際には行程に十分の余裕を持たせて、高山植物の散策などをスケジュ-ルに組み入れてはいかがでしょうか?

 

山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))


 

岩の間に根を張るミヤマムラサキ