梅は咲いたか、桜はまだかいな、ではなく
日本人が大好きなサクラが、熱海ではウメと同時もしくはウメより早く(例年なら)極寒の二月にみることができるというので驚きです。”梅は咲いたか、桜はまだかいな”ではなくてここ熱海では”桜は咲いたが、梅はまだかいな”という感じなのです。
ここで目にすることができるサクラは「あたみ桜」。なんでも、明治初期にレモンやナツメヤシと共にイタリアから日本にやってきたものなのだとか。開花時期がとても早く、沖縄のカンヒザクラ(寒緋桜)と同じ頃に開花するので、熱海ではこの時期に訪れる方がとても多いのだそうです。熱海でサクラを楽しめる場所は、駅から徒歩15分程度の場所にある糸川遊歩道周辺です。
ライトアップで楽しめます
そして今年はもう終わってしまいましたが、このサクラが一番美しく咲く時期には桜まつリがおこなわれ、ライトアップされたりイベントもあります。来年のことをいうと鬼に笑われますが、「一番サクラ」を見たいなら覚えておかれるといいでしょう。
糸川遊歩道は市内中心部を流れる川沿い300メートルほど。サクラは58本植えられています。
梅まつりも開催中
サクラには残念ながら間に合わないかもという方は、熱海梅園で3月8日まで開催されている梅まつりはいかがでしょう。休日には、熱海芸妓連による甘酒を無料でふるまってくれるサービスや剣舞を楽しめるイベントなど盛り沢山。また、入園料金とは別ですが、新春梅見落語会も開催されます。ちなみに熱海梅園の入園料金は市民、宿泊者は100円、一般は300円です。
昭和世代には懐かしい場所「熱海」
熱海は東京からもさほど遠くない場所。しかし、昭和のはじめの新婚さんにとって「新婚旅行は熱海!」というほどのキラキラスポットだったとか。それもそのはず、熱海の街には築60年以上の建造物が外観はそのまま、中身はリノベーションしてピカピカで現役。古き良き時代を象徴するかのように立ち並んでいます。また、街を歩けば立ち寄り湯もあって湯の街熱海を存分に感じられます。
- 『熱海梅園』:静岡県熱海市梅園町8-11
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)