植物図鑑
オクトリカブト
トリカブト属
オクトリカブト
学名:
Aconitum japonicum subsp. subcuneatum
〔基本情報〕
東北地方でもっともふつうにみられるトリカブト。
ブナ林などのやや湿った場所でみられ、高さ60~200cmになる疑似一年草です。
茎はふつう一方に傾きます。
葉には根出葉と茎につく葉があり、根出葉と茎の下部につく葉は開花期には枯れています。
茎につく葉は互生し、長さ7~15.5cm、幅8.5~19cmで掌状に5~7裂します。
長さ8~20cmほどで棒状の散房花序または円錐花序を出し、3~10個の青紫色の花がつきます。
花は5枚の萼片が花弁状になり、上側の1枚がかぶとのような形をしています。
かぶと部分は円錐形~僧帽形で長い嘴があります。
花弁はかぶとの中にあり、細長い距があります。
距は180度以上に屈曲するか、まれに短い嚢状となります。
雄しべは有毛です。
果実は袋果で、ふつう直立します。
〔利用〕
有毒ですが、塊根を薬用とします。
〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
種子はとりまきにするか、湿らせた砂などに入れて冷暗所で保存して翌春に播きます。
明るい半日陰で風通しがよく、水はけと水もちのよい肥沃な土壌を好みます。
夏の強い直射日光や高温、乾燥を嫌います。
地植えの場合は落葉樹の下に植えるとよいです。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
施肥は春に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害としてはアブラムシがあります。
名前
オクトリカブト(奥鳥兜)、アイヅトリカブト(会津鳥兜)
生活型
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月
花咲く季節
7月、8月、9月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道:道南、本州:中部以北の日本海側)
形状
草丈・樹高
600〜2000mm
葉の形
分裂葉
葉の生え方
互生、根生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
散房花序、円錐花序
花弁の数
花の色
青、紫
花径
花序の長さ
80〜200
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、公園・庭園、コンテナ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
アブラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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