ムツノガリヤス

ヤマアワ属 ムツノガリヤス
学名： Calamagrostis matsumurae

〔基本情報〕
高山や山地でみられる高さ0.5～1.2mの多年草。
根茎をもちます。
茎は直立し、やや太く、基部はやや膨れて鱗片葉に覆われます。
鱗片葉は三角形～長楕円形で厚みと光沢があり、古くなっても繊維状になりません。
葉は茎の基部には少なく、長さ10～30cm、幅0.3～0.8cmの線形で表面がざらつきます。
葉鞘は無毛です。
茎先に直立する長さ7～15cmの円錐花序を出し、多数の小穂を密につけます。
花序の枝はざらつきます。
小穂は長さ0.3～0.5cmの広披針形で淡い緑色またはやや紫色を帯び、1個の小花からなります。
小花の基部には護頴の1/2～1/3の長さの毛がはえます。
苞穎は2個あり、小穂とほぼ同じ長さとなり、平滑です。
護頴は苞頴よりやや短く、芒はありません。