ニコチアナ シルベストリス

タバコ属 ニコチアナ シルベストリス
学名： Nicotiana sylvestris

〔基本情報〕
高さ0.9～1.5mになる二年草または短命の多年草です。
日本では春播きの一年草または秋播きの二年草として栽培されます。
葉は互生する単葉で、長さ40cm近くになることもある広楕円形で質が薄く、やや粘り、無柄、葉の基部はやや茎を抱きます。
葉の縁は全縁です。
直立する花茎の先に総状花序を出し、多くの花が垂れ下がるように咲きます。
花は白色で、花筒部が長さ7cm以上になる高盆形で、花冠の先は星形に5裂して径2cmほどになります。
花には芳香があり、特に夜に強く香ります。
果実は蒴果です。

〔栽培〕
増殖は実生により、こぼれダネでもよく増えます。
霜が降りなくなってから播種や植えつけをします。
発芽に光を必要とする好光性をもつので、播種は播種用の用土におこない、土で覆わずに、土を乾かさないよう底面給水をおこないます。
秋播きの場合は霜よけをします。
日当たりと水はけ、風通しのよい肥沃な土壌を好みます。
水やりは水切れしないよう注意し、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は生育期間中に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害としてはタバコモザイクウイルス、アブラムシ、オオタバコガがあります。