アルケミラ モリス

ハゴロモグサ属 アルケミラ モリス
学名： Alchemilla mollis

〔基本情報〕
高さ30～45cmになり、こんもりと茂る多年草。
原産地では山岳地帯にはえます。
葉には根生葉と茎に互生する葉があり、径15cmほど、掌状に浅く9～11裂してホタテ貝のような形の円形となり、黄緑色～やや青白く、軟毛に覆われて水をはじくので、朝露などの水玉が葉の表面に乗ります。
葉の縁には鋸歯があります。
根生葉や茎の下部の葉には葉柄があり、葉柄の基部には托葉があります。
茎の上部の葉は無柄で基部が茎を抱きます。
花は黄緑色で、茎先に散房状～集散状の花序を出し、黄緑色で星形に開く小さな花が多数つきます。
花には花弁はなく、副萼片と萼片が4個ずつあります。
果実は痩果です。

〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
冷涼な気候と水はけのよい土壌を好み、暖地では山野草用の土を使ったりロックガーデンに植えるほうが夏越ししやすくなります。
高温と乾燥を嫌い、暖地では夏の直射日光や乾燥で葉やけをおこしたり株が弱ることがあります。
寒冷地では一年中日向、暖地では秋から春は日向、夏は半日陰になる場所がよく、地植えの場合は落葉樹の下などに植えるとよいです。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限り降雨にまかせます。
施肥は元肥を施せば特に必要ありませんが、鉢植えの場合は生育具合を見ながら春と秋に緩効性肥料を施します。
病虫害は特にありません。