オクナ セルラタ

Ochna属 オクナ セルラタ
学名： Ochna serrulata

〔基本情報〕
1～2.4mになる常緑低木、ときに6mの小高木になることもあります。
よく枝分かれし、樹皮には黄褐色の皮目が多数あります。
葉は互生する単葉で、長さ3～6cm、幅0.8～1.5cmになる長楕円形で、革質、光沢があります。
葉の縁には細かい鋸歯があります。
花は葉腋に1～数個が下向きに咲き、径2cmの黄色い5～6弁花で、多数の雄しべが放射状に並びます。
花期の萼は黄緑色です。
果実期に花托と萼が肥大して赤くなり、5～6個の果実がぶら下がります。
萼は果実期には反り返り、花托の中心に雌しべが残ります。
果実は径0.5cmほどの楕円形の石果で、はじめは黄緑色で光沢のある黒色に熟します。
果実は1種子を含みます。

〔栽培〕
増殖は実生、挿し木によります。
耐寒性が弱いので、冬越しには10～13℃以上を保つようにします。
寒さにあたって落葉しても7℃程度を保てれば枯れずに春に芽吹きます。
日当たりと水はけと通気性がよく、肥沃な土壌を好みます。
半日陰でも育てられます。
鉢植えは春～秋は戸外、冬は室内の日当たりのよい場所で管理します。
水やりは水切れしないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
施肥は春～秋に液肥を2週間に1回与えるか、月に1回緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害は特にありません。