ストレプトカルプス サクソルム

ヒメギリソウ属 ストレプトカルプス サクソルム
学名： Streptocarpus saxorum

〔基本情報〕常緑多年草。
茎はあまり枝分かれせず、地を這って広がります。
若い茎は多肉質で軟毛が密にはえます。
茎の基部は木質化します。
葉は対生または輪生する単葉で、長さ4cmほどの楕円形～卵形、多肉質でやわらかいです。
葉には軟毛がはえます。
茎の上部の葉腋に集散花序を出し、長さ10cmほどの細い花柄に1～2個ずつ花をつけます。
花冠は管状で、先が2唇状に5裂して径3～5cmほどに広がり、下側の3裂片は上の2裂片より大きいです。
花の色は筒部が白色、花冠裂片が淡い藤紫色～紫色です。
雄しべは2個で、仮雄ずいが2～3個あります。
気温が保てれば周年開花します。
果実は長さ8cmの蒴果で、らせん状にねじれます。

〔栽培〕増殖は株分け、挿木、葉挿によります。
風通しがよく、水はけのよい土壌を好みます。
秋～春は日当たりのよい場所に置き、夏は涼しい半日陰に置きます。
冬は室内の窓辺などに取り込んで管理します。
空中湿度がやや高い環境を好みますが、土壌が多湿になることは嫌い、長雨にあたると根腐れを起こすことがあるので、雨にあたらない場所に置きます。
水やりは土が乾いてから与えるようにし、冬は乾かし気味に管理します。
乾燥する時期は、霧吹きで葉水を与えます。
施肥は春と秋に緩効性化成肥料を施します。
花がらはこまめに摘みます。
病虫害としてはカイガラムシ、ハダニがあります。