今回はガーデナーやナチュラリストのあこがれ、ベニシアさん。その『ベニシアさんの手作り暮らし展』が松屋銀座店にて2019年2月28日~3月11日まで開催されていました。その一部をご紹介します。
※写真撮影が一部に限定されていたため写真が少ないです。
ベニシアさんってどんな方?
NHK・Eテレで放送中の『猫のしっぽカエルの手』でもおなじみのベニシアさん。知らない方のために少しだけ。お名前は、ベニシア・スタンリー・スミス(Venetia Stanley-Smith)。1950年生まれでイギリス出身。ハーブ研究家で、英会話学校経営者です。現在は京都の大原在住。夫は山岳写真家の梶山正氏。そんなベニシアさんの生活は『ベニシアさんの四季の庭』として映画化もされているほど、なのです。
『ベニシアさんの手作り暮らし展』
会場は東京銀座の老舗百貨店、松屋銀座。美しい写真とともにベニシアさんのスケッチの多数展示されています。もちろん、ベニシアさんが実際に使われているキッチン道具なども並べられています。
ベニシアさんのお庭を再現したスポットでは、小さな空間にコンテナに植えられたハーブや四季の草花が並べられ、マネをしてみたくなるアイテムをたくさん見ることができました。総じて手作りのホッとする時間が流れる場所、人と人との絆に触れることができる展示会になっていました。
そして、なにより「いいね!」と思えるのは、一見なにもないように見える里山や日本の田園風景のなかにすばらしい宝ものがたくさん眠っていることをあらためて感じさせてくれることでした。現在、千葉県の大原と東京を行き来している筆者にとっては、今年はもう少し大原の自然の中で山や海からの恵みに触れてみよう、そんなふうに感じさせてくれるひとときとなりました。
たった一度の人生だから、素敵に生きよう!
この展示会は、「時間がないから何もできない」と思いがちな人たちに、コツコツと少しずつでも何かを作りあげることの大切を教えてくれます。10年かけて作りあげたというベニシアさんのお庭。そこには、彼女の生き方と愛を感じることができました。日本人だとつい見失いがちな日本のすばらしさを、草花やハーブを通して再発見する。そんな展示会になっていました。
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)