[モモイロヒルザキツキミソウ]「ツキミソウ」だと思っていたら、実は……|アカバナ科マツヨイグサ属|エバーグリーン

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わが家の南側に、毎年、薄いピンクのかわいらしい花が咲きます。私はその花をずっと「ツキミソウ」だと思っていましたが、実は「モモイロヒルザキツキミソウ」だったようです。別の友人は「ツキミソウは黄色」だと言っていましたが、おそらくこれは「マツヨイグサ」のこと。どちらも「ツキミソウ」と同じアカバナ科マツヨイグサ属の植物です。

実際のところ、「ツキミソウ」という名前は知っているものの、「ツキミソウ」を見たことのある人は意外に少ないのかもしれませんね。

ツキミソウだと思っていたら……

ツキミソウだと思っていたら……

 

さて、「ツキミソウ」の原産地は、北アメリカはテキサスからメキシコにかけての地域だといわれています。日本に入って来たのは、江戸末期、黒船来航の頃で、観賞用の草花として栽培されていたといいます。しかし、日本の風土に合わなかったのか、昭和初期には、その姿を見かけることはなくなりました。

現在、私たちが「ツキミソウ」と呼んでいるのは、「ツキミソウ」と同様に、夕方から夜に咲き、翌朝にしぼんでしまうマツヨイグサ属の「マツヨイグサ」や「オオマツヨイグサ」などを指すことが多いようです。

最近は、昼に花を咲かせる「ヒルザキツキミソウ」や「モモイロヒルザキツキミソウ」も園芸品種として登場するようになりました。私がずっと「ツキミソウ」だと思っていたのは、この「モモイロヒルザキツキミソウ」だったのですね。

モモイロヒルザキツキミソウはこぼれ種から毎年花を咲かせます

モモイロヒルザキツキミソウはこぼれ種から毎年花を咲かせます

 

今では幻の花ともいえる「ツキミソウ」は、植物園や研究機関などに保存されているだけですから、実際に私たちが育てるのは難しいかもしれません。しかし、「マツヨイグサ」や「オオマツヨイグサ」、「ヒルザキツキミソウ」などは、いずれも種をまくと発芽率も高く、こぼれ種で毎年花を咲かせます。

これらは、アスファルトやコンクリートの割れ目でも育つパワーがあり、野生化しているものもあるほど生命力が強い植物で、庭植えの場合は、ほかの植物の場所を侵さないか、気をつけたほうがよいといわれるほどです。逆を言えば、放ったらかしにしておいても、花を咲かせ増えていきます。乾燥にも強いので、鉢植えで育てるのにも向いています。9月は、株分けにオススメの時です。特に「ヒルザキツキミソウ」は、根付きやすいので、初めて育てるのにもお勧めですよ。

 

  • ツキミソウの花言葉:「無言の愛」「移り気」
  • ヒルザキツキミソウの花言葉:「無言の愛」「自由な心」「固く結ばれた愛」「奥深い愛情」

 

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  • 別名「エノテラ」とも呼ばれているようですね

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(エバーグリーン編集部 愛垣)

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