こんにちは。エバーグリーン編集部の愛垣です。
先日のポストで、水戸の偕楽園の梅がもう開花しているとお伝えしましたが、私が住む熊本でもあちこちから開花の声が聞こえてきます。ところで、梅(バラ科サクラ属)の種類は約500種。そのうち、花を見るための品種は「花梅(はなうめ)」、実を食べるための品種は「実梅(みうめ)」と呼ばれています。
また、梅の花の色というと、赤と白が思い浮かびます。赤い花は「赤ちゃん」、つまりで命の誕生を、白い花は「白装束」から死を意味し、赤白が揃うことで、生と死、つまり人生そのものを表すと考えられています。また、赤飯の赤と花嫁衣装の白というイメージからめでたい花ともされているのです。
ところで赤い梅は、なぜ「赤梅」ではなく「紅梅(こうばい)」と書くのでしょうか?
実は、「紅梅」という表現は、梅が生まれた中国に由来します。というのも、中国では「赤」は、赤裸々や赤貧というように、裸やむき出しという悪いイメージを思い起こさせる文字ともいわれるため、「赤色」を表現するときは、今でも「紅」という文字が使われているそうです。
この時期、町を歩いていると、どこからともなく梅の花のいい香りが漂ってくることがあります。みなさんも、ご近所に咲いている、早春の清々しさをぜひ楽しんでください。
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