公園内の真っ赤な鳥居に惹かれて
2022年のゴールデンウィークは、全国的にコロナ感染規制が解除になり旅行に行かれた方も多いのではなかったでしょうか。筆者は千葉県いすみ市をぐるり散策。ドライブの最中に見つけたのが真っ赤な鳥居。
ザ・ご神木って感じですが…
久々に『御神木』の文字を発見! しかし、由緒などの説明書きらしきものはない。ただ、この御神木の醸し出す雰囲気は“歴史あり”って感じです。底知れぬパワーを秘めたようにも感じるのは筆者だけではないはず。古沢公園を前に小高い丘の上に鎮座する狛犬もあったのですが、前述の通り説明書きがないため詳細不明。ネットで検索をしても情報らしい情報がマジに出てこない。
まずは参拝を
ほぼ、直角(90°)! という感じがしないでもない階段を上がると境内。かなり時代を感じる狛犬さんに出会うことができました。次に目を引くのが彫刻です。とにかくすごい! 神社の彫り物や彫刻など、ご神木巡りをするまではあまり気にとめてこなかった筆者ですが、この神社のはすごい! 白アリなどで朽ち果てる前にと撮影しました。この彫刻は必見の価値ありです。
八幡宮について
「八百万(やおよろず)の神」という言葉がある日本。日本各地にはさまざまな神社やお寺がありますよね。なかでも一番多いのがこの「八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)」をご祭神とする八幡神社で、その数は日本全国で8,000弱あるとか。ちなみに、八幡神は大漁旗を意味する海神とのこと。いすみ市大原付近は漁業が盛んな場所ですので、八幡神社はこのほかにも数多くあります。
神社の彫刻にラブ!いすみ市大原付近の神社の彫刻がスゴイワケ
大原周辺でよく耳にするのが『行元寺の手紙の木』でも登場した初代・波の伊八。1752年(宝暦2年)に現在の鴨川市打墨で生まれた武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)。子どもの頃から手先が器用で、彫刻師である嶋村貞亮に弟子入りし腕を磨き、安房・上総、江戸や相模、南関東を中心に50点余りの彫刻を残しています。この伊八の彫る波は躍動感が評価されています。今回、ご紹介した場所の彫刻はとにかくすばらしかったのですが、残念ながらこれが波の伊八の作品かどうかは定かではありません。
- 『榎沢八幡神社』:千葉県いすみ市岬町榎沢1915
(日本図案家協会準会員/日本園芸文化協会会員 藤依里子)