植物園で感化され、つい購入
先にお届けした植物園『熱帯ドリームセンター』。こちらで見た珍しい果物の数々。園内では指をくわえて眺めていた筆者ですが、市場や農産物販売所、道の駅ではそれらの果物が販売されているではありませんか! つい誘惑に負け「カニステル」を購入しました。
……そんなものを買ったワケとは
同行の女性たちからは「そんなものを」と言われたものの、やはり食べたい気持ちには勝てず「だって、超珍しいんだもの」と。それに通販はそれなりに高いのです。さて、カニステル(アカテツ科)は別名エッグフルーツ、クダモノタマゴと呼ばれています。調べれば、調べるほど魅惑的な予感。しかし、常温で完熟するまで10日は待たねばならないとのこと。
食べてみた
いろいろとネットなどで調べつつ、いよいよ10日経ったので試食を。しかし! その味は正直苦い、渋い……まるで渋柿です。そこで、あらためて検索すると、
- きれいな黄色のうち食べると苦くて不味いのです
- 常温で追熟を。押すと少し柔らかくなり、表面に皺ができるくらいまで待つこと
- 水分がほとんどなく、ホクホクした卵の黄身の食感です
というわけで、筆者の試食は完熟されていなかったようでした。とはいえ、「茶色に追熟しすぎると腐りかけ」とか……。なんとも食べどきの判断が難しいようです。ただ、このフルーツはお土産(持ち帰り)可能。せっかくの沖縄。なにか珍しいものを、と思った方にはオススメです。
やっぱりコレでしょう
沖縄といえば黒砂糖。その原料はサトウキビ(イネ科)。このサトウキビの茎を市場などで購入することができます。もちろん生。思わず購入し、旅の恥はかきすてとばかりに皮をむいて歩きながらガシガシと食べてしまった筆者です。ほかにも、沖縄で見て食べたい! と思ったものが、通常のグミの何倍もあるオキナワグミとバナナ。感染症の影響ですぐに行くことはできないかも知れませんが、南国フルーツ満喫のためにまた行きたい沖縄でした。ちなみに、カニステルは3個購入したのであと2個残っています。とりあえずさらに追熟してみますね。あと、比較的簡単に育てることができるとのことですので、タネは撒いてみようと思います。
(取材/文 藤依里子 グリーンアドバイザー、園芸文化協会会員)