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2021年11月5日

[クスノキ]古今東西 ご神木巡礼 その42(茨城編5)〜常盤神社のパワーツリー|クスノキ科クスノキ属|エバーグリーン

先日ご紹介した偕楽園に行くなら、隣の神社にもぜひ立ち寄ってみてほしいもの。ご神木には出合えませんが、とあるパワーツリーが人気を集めているのだとか……。

常盤神社って偕楽園のすぐそば

偕楽園へ入る前に参拝したい常盤神社

偕楽園へ入る前に参拝したい常盤神社

水戸藩を代表する第二代藩主の徳川光圀公と第九代藩主の徳川斉昭公を祀る神社が常盤神社です。明治時代初めにこのおふたりの徳を慕う人々によって偕楽園内に創立されましたが、昭和二十年(1945)年の戦災で本殿以下を焼失、その後昭和三十三(1958)年に現在の社殿が完成。ちなみに、徳川光圀公とは、あの黄門さまです! 神号は高譲味道根命(たかゆずるうましみちねのみこと)、諡(おくりな ※死後に贈る称号)が義公(ぎこう)。

水戸徳川家第二代の藩主として知られ、明暦3年(1657)30歳のとき江戸駒込の屋敷で『大日本史』の編集をスタート(駒込って、筆者の住居の近くだったんだ~)。そして、徳川光圀公ゆかりの場所は、あの小石川後楽園(まだ足を踏み入れていませんが)。なんだか、この情報で黄門さまがすご~く身近に感じてしまった筆者です。

そして、もうおひと方は藩の学校としても知られる「弘道館(こうどうかん)」を創設、また幕末の黒船来航と関連が深く、そのご子息(養子)が最後の将軍・徳川慶喜公という徳川斉昭公。この方は神号が押健男國之御楯命(おしたけおくにのみたてのみこと)、諡が烈公(れっこう)です。

神社境内には(筆者は時間の都合で立ち寄れませんでしたが)「義公」「烈公」のふたりの諡とった義烈館があり、遺品を中心に書画・工芸品などが展示されています。とくに、大日本史と、日本一の大きさとされる陣太鼓、大砲「大極」が必見だそうです。

 

境内にあるパワーツリー! クスノキ

この常盤神社で「ご神木は?」と尋ねますと、「境内の樹木はすべてがご神木です」とのお答えでした。しかし、気になる木が。それがこの境内にあったパワーツリー!? このクスノキ、推定樹齢は150年。平成30年に台風の影響で伐採されるも、伐採した場所から新たな芽吹きが! その力強さからパワーを得られるとかそうでないとか……。

クスノキ

クスノキ

 

境内はほかにもいろいろ

そして境内にはやはりウメが! 浪華梅がありました。このウメの木は、その名の通り浪華(浪花、今の大阪)から光圀公が取り寄せ、明治に入り常磐神社に移植されたもので、そのひこばえ(草木の根株から出た芽)から育ったもの。ちなみに、『常磐物語(著・栗田 寛)』によると、義公(徳川光圀公・黄門さま)は梅を好まれ『梅花記』を書き、烈公(徳川斉昭公)は弘道館と偕楽園に梅を植えて『種梅記』を書いているとか。となるとやはり境内にウメは必須! そして、お水取りができる場所もありました。口に含むと、まろやかで甘い味がしましたのでぜひペットボトルなどを!

境内の看板

境内の看板

 

樹齢七十五年のソメイヨシノも

大正15年に植栽されたソメイヨシノ

大正15年に植栽されたソメイヨシノ

 

境内の近くには樹齢七十五年から八十年というソメイヨシノがありました。神社をめぐると巨木や古木に出あうことがあり、植物は人の何倍も何十倍も生きるということを都度実感します。そして、言葉を持たないのでなにも感じていないように思いがちですが、人間よりも強い意志を少しですが感じることができ、もし言葉を話せるなら植物と語り合いたいなぁとあらためて思った筆者です。

 

エバーグリーン編集部オススメサイト

 

  • 『常盤神社』:茨城県水戸市常磐町1-3-1

 

(グリーンアドバイザー、開運植物文様研究家 藤依里子)


クスノキ