[メグスリノキ]古今東西 ご神木巡礼 番外編〜慈眼寺とメグスリノキ|ムクロジ科カエデ属|エバーグリーン

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秩父はとてもお寺や神社が多い街。ちょっとレトロな香りもして、散策するだけで元気がもらえるような気がします。さて今回ご紹介するのは慈眼寺です。

 

慈眼寺ってどんなお寺?

今から780年前に小さな祠(ほこら)から始まったと伝えられる旗下山慈眼寺(きかさんじげんじ)。その名の通り眼のお寺です。お祀りしている仏さまは目の仏さまとして知られる薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)。そのため、日本全国から目に悩みを持つ方や、眼が芽に通じるとして「芽を伸ばしたい」方々の願いの場になっています。

本尊には、聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)が祀られています。ちなみに、こちらのお寺は別名「あめ薬師」とも呼ばれ毎年七月八日に例大祭が行われ、眼病平癒だけでなく家内安全、健康祈願、商売繁盛となどさまざまな祈願が託され、境内はもちろん山門前の通りには露店が両脇に立ち並びます。

お寺への案内図

お寺への案内図

 

眼のお寺の象徴は「メグスリノキ」

今回はご神木ではないのですが、このお寺のシンボルツリー的存在となっているメグスリノキを紹介します。筆者が訪れたこの日は、葉が燃えるような美しい赤に染まっていました。

メグスリノキにはその名の通り眼に役立つ薬効があるとされています。この木はムクロジ科カエデ属の落葉高木で、日本だけにしか見られないそうです。樹皮を煎じた汁を目薬として使用することが戦国時代からの民間療法として知られ、またその葉や樹皮、枝を煎じたお茶にはタンニンの一種の「ロドデンドロール」「カテキン」といった成分が含まれ抗菌効果や利尿作用を促進する効能があるとされ健康増進などにも役立つようです。そのため、別名「長者の木」「千里眼の木」とも呼ばれています。慈眼寺ではこのお茶がいただけるほか、珍しいアメなども売られていました。

メグスリノキ

メグスリノキ

メグスリノキ

メグスリノキエキス入りの薬師アメ。通販でも買えます

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秩父札所巡りも

今回紹介した慈眼寺は秩父札所巡りでは十三番目になります。ということで、実は秩父には34の札所があり「秩父三十四箇所(観音霊場)」とも呼ばれています。そして、この34のお寺をめぐることを札所巡りといいます。心得などが知りたい方は秩父札所巡りで検索を!

慈眼寺

慈眼寺

 

エバーグリーン編集部オススメサイト

 

  • 『慈眼寺』:埼玉県秩父市東町26-7

 

(グリーンアドバイザー、開運植物文様研究家 藤依里子)

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