[キク]イベントレポート:すがも中山道菊まつり|キク科キク属|エバーグリーン

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秋の連休の谷間、11月6日から14日まで開催中の菊祭りをご紹介します。

今回の会場は“熟年者の原宿”とも呼ばれる巣鴨です。筆者が訪ねたのは平日の初日ということもありお客様はちらほらでしたのでゆっくリとを愛でることができました。

看板

 

開催場所では

巣鴨駅からほど近い江戸六地蔵尊眞性寺境内、お馴染み「とげぬき地蔵尊高岩寺」境内、そして最寄駅が西巣鴨駅となる大正大学の3か所。スポットごとに工夫された菊の展示を楽しむことができます。

この菊祭りは平成5年にスタートし、今年で第27回目です。巣鴨は江戸時代から園芸の里として江戸市民に愛されていました。また、調べてみると、今では日本各地で開催される菊まつりで目にする菊人形。その発祥地が巣鴨だったのです。ちなみに、菊人形とは頭や手足は人形、体を菊の花で作った等身大の人形のことです。その昔、頭と手足は人形師(という専門職)が担当していたのだとか。

今年のすがも菊まつりの会場には「天の岩戸伝説」が展示されていました。ほかにも、盆養・だるま・福助・玉菊などさまざま菊花の展示、大懸崖(だいけんがい)・盆栽、菊花盆景、そして「特別催事」として生け花展などもたのしめます。

また、江戸六地蔵尊眞性寺境内では、12日まで 10時~16時の間はうどん、おでん、おしるこ等模擬店も開催されています。

江戸六地蔵尊眞性寺境内

江戸六地蔵尊眞性寺境内

 

菊人形

菊人形

 

菊人形

菊人形

菊の展示

菊の展示

模擬店

模擬店

 

江戸六地蔵尊眞性寺ってこんな場所

開催場所のひとつ、大きな傘をかぶり杖を持つお地蔵様で有名な江戸六地蔵尊眞性寺は、正式名・真言宗豊山派醫王山東光院眞性寺。ここのお地蔵様は、巣鴨が中山道の出入り口で江戸の六街道の出入口だったことから、旅の安全を見守ってくれるお地蔵様としても知られ、関八州江戸古地図、江戸絵図ほか多くの文献のなかにも見ることができるのだとか。

また、境内には元和元年(1615年)のものとされる松尾芭蕉の句の石碑があります。毎年6月24日には百万遍大念珠供養があり、全長16m、541個の桜材の珠からなる大念珠を500~600名で廻し江戸六地蔵の供養を行う江戸六地蔵の百万遍大数珠供養があります。

江戸六地蔵尊眞性寺

江戸六地蔵尊眞性寺

 

巣鴨界隈

ちなみに、江戸六地蔵尊眞性寺だけでなく、とげぬき地蔵尊高岩寺も有名です。こちらのとげぬき地蔵尊の縁日は毎月4のつく日として知られていますので、この菊まつり最終日に合わせて出かけ見るのもおすすめです。

また、11月8日、16日には巣鴨大鳥神社で「酉の市」が開催されます。江戸の園芸発祥の地として知られる巣鴨。ちょっと足を伸ばして散策して見るのはいかがでしょうか。

菊まつりポスター

菊まつりポスター

 

(グリーンアドバイザー ふじえりこ)


 

菊人形