[マルバチシャノキ]古今東西 ご神木巡礼 番外編(千葉編)〜天津神明宮のマルバチシャノキ~|ムラサキ科チシャノキ属|エバーグリーン

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今回、ご紹介するのはちょっと珍しい樹。県指定天然記念物なんです!

はじめての木に遭遇しました。「マルバチシャノキ」です。この木は亜熱帯性の落葉喬木(きょうぼく)で、おもに中国大陸南部や海南島、台湾などに生育し日本では沖縄・九州などの海岸山地にまれに自生しているとされています。で、この神社にあるのはその北限になるそうです。この神社の周辺にも生えてますが幹周りは15cm程度。しかし、境内のものは約1.6mととにかく太いのです。そして、花も咲きます。初夏に白い花を見ることができるそうです。

これが「まるばちしゃの木」です

これが「まるばちしゃの木」です

 

その後、秋には写真のように直径1cmほどの黄色い実がなります。食べることもできるとか……。好奇心旺盛の著者ですが、今回は味見はしませんでした。なんでも、バナナのような味がするそうです。さて、実はたくさん落ちていましたが発芽することはめったにないことから、「なんじゃもんじゃの木」とも呼ばれているそうです。ちなみに、この木の名前の由来は、葉が丸いチシャノキという意味を持ち、その名の通り葉はチシャ(萵苣)のような味がするとされています。

実が鈴なりに!

実が鈴なりに!

 

御神水もありました。

境内の春日社の裏手には御神水摂り場がありました。神社の井戸からの湧き「御神水」です。この井戸は、辰巳の方角(南東)という吉方に位置しているため、健康や家庭の平穏などを祈ることができるとされています。

 

諾冉(なぎなみ)神社も

実は、この神社、登拝するためには特別に許可が必要なのだそうですが、筆者は鹿の木(カゴノキ)の名前につられ許可をいただき昇ってみました。かなり急な部分もあるため歩きやすい靴で。鹿の木のほかアザミなどの植物を見ながら片道10分強のちょっとしたプチ登山。諾冉神社は夫婦神であることから、特に縁結びに霊験と、海上安全、産業繁栄の御神徳があるとされています。

鹿がエサを食べるように見えるといわれる鹿の木(カゴノキ)

鹿がエサを食べるように見えるといわれる鹿の木(カゴノキ)

縁結びを願うならひたすらこの道をどうぞ

縁結びを願うならひたすらこの道をどうぞ

 

おしまいに、天津神明宮はこんな場所です

まず、御祭神は天照皇大神、豊受大神、八重事代主神(えびす様)、大山祇大神ほか七柱の神がお祀りされている場所です。源頼朝公が戦に敗れ安房の地に逃れ、源家の再興を伊勢の大廟に祈願し、みごとに成就。その後、西暦1184年(寿永3年)、伊勢より神霊を勧請したことから『房州伊勢の宮』ともされています。また、小湊に誕生された日蓮聖人にも尊崇されていた場所で、天津神明宮は800年以上の歴史があるそうです。

天津神明宮

天津神明宮

 

そしてこちらの神社、お御籤がとにかく充実! 運試しが楽しめますね。

いろいろありました\(^o^)/

いろいろありました\(^o^)/

 

エバーグリーン編集部オススメサイト

 

  • 『天津神明宮』:千葉県鴨川市天津2950番地

 

(グリーンアドバイザー、開運植物文様研究家 藤依里子)


実が鈴なりに!