ツルヨシ

ヨシ属 ツルヨシ
学名： Phragmites japonicus

〔基本情報〕
川岸の砂地でみられ、群生する高さ1.5～3mの多年草。
地中に根茎をのばして広がり、長い地上匐枝（つる）も出します。
地上匐枝には緑色の葉がつき、節には長く白い開出毛があり、節ごとにくの字に曲がります。
茎（稈）は中空の円柱状、下部の節に長く白い開出毛があります。
葉は互生し、長さ10～30cm、幅2～3cmの線形～線状披針形で先がとがり、縁はざらつきます。
葉舌は毛状です。
葉鞘の上部はふつう赤紫色を帯びます。
小穂が長さ25～35㎝の大きな円錐状の花序に密につきます。
小穂は長さ1cm前後（0.8～1.2cm）で有柄、3～4個の小花からなり、小軸に長く白い毛があります。
第1苞頴は披針形で、ふつう最も下につく護穎の長さの1/2～3/5です。
第2苞穎は披針形です。

〔栽培〕
増殖は株分けによります。
日当たりがよい場所を好みます。
植えこむ土は田土が向きます。
冬に地上部は枯れますが、年間を通じて水が枯れないようにします。
施肥は春～秋に緩効性化成肥料や発酵ずみ油かすを土の中に押し込みます。