イヌノヒゲ

ホシクサ属 イヌノヒゲ
学名： Eriocaulon miquelianum var. miquelianum

〔基本情報〕
湿地にはえる高さ5～30cmの一年草。
葉は長さ6～20cm、中ほどの幅が0.1～0.5cmになる線状披針形で、7～9本の脈があり、脈は格子状です。
花茎はややねじれ、4～5本の肋があります。
花茎の先に径0.3～0.4cmで倒円錐形の頭状花序がつき、花序の基部には総苞が放射状につきます。
総苞片は線状披針形～倒卵形で淡緑色、頭状花序より長くなりますが、総苞片の長さや形、毛の量などに変異があります。
花には雄花と雌花があり、花床にらせん状につきます。
花苞は倒卵形で上端に白い短毛があります。
雄花は長さ0.2cm前後の3弁花ですが上部以外が合着し、雌花は長さ0.2～0.3cmの2～3弁花となります。
雌花の花弁の基部は短い柄となります。
花弁には白色の毛と黒い腺があります。
雄蕊は6個で葯は黒色、柱頭は3本です。
萼は仏炎苞状に合着して浅く3裂し、白色の短毛がはえます。
果実は蒴果で、種子の表面にはT字状の突起があります。

〔栽培〕
増殖は実生によります。
日当たりと風通しがよく、常に湿っている場所を好みます。
用土は肥料分が少ないものが向きます。
水やりは乾燥しないように注意し、鉢植えであれば腰水潅水にするのがよいです。
施肥は特に必要ありません。