植物図鑑
ポインセチア
トウダイグサ属
ポインセチア
学名:
Euphorbia pulcherrima
〔基本情報〕観葉植物として栽培され、自生地では3~5mの高さになる常緑低木。
茎や葉を傷つけると乳白色の乳液が出ます。
葉は互生する単葉で、長さ10~15cmほどの卵形~楕円形です。
葉の縁は円鋸歯状となるか、大きな突起状になります。
葉は枝先では輪生状になり、花弁のように着色して苞葉となります。
苞葉はふつう鮮紅色ですが、白、黄、複色のものなどさまざまです。
苞葉の中心に小さな花をつけます。
花は径7mmほどの杯状花序につき、緑色の壺形の総苞に包まれていて、花被はありません。
茎先に15~25花序かたまってつきます。
〔来歴〕1825年に駐メキシコ米大使のポインセット(J. R. Poinsett)によってアメリカに導入され、名もこの人物に由来します。
その後ヨーロッパに普及し、日本には明治時代中頃に渡来しました。
〔栽培〕増殖は挿し木によります。
日当たりがよく、水はけと水もちがよい肥沃な土壌を好みます。日当たりが悪いと下葉が落ちます。排水が悪いと高温期に根腐れすることがあります。
春~秋の生育期間中は土の表面が乾いたら水を与え、月に1度化成肥料を与えます。
冬は控えめな潅水で管理し、開花中は週に1回液肥を与えます。
4月中頃に茎の下から2~3節を残して大きく切戻すと、その後の草姿がバランスよくなります。
寒さに弱いため15℃以下になる秋口には室内に取り込みます。
暖房の風が直接当たると乾燥して葉が落ちます。
短日植物のため、日に当たる時間が12時間以下にならないと花が咲かず、苞葉がきれいに色づきません。そのため9月下旬以降、苞葉が色づくまでは夜間の人工照明に当てないよう、17時以降は毎日朝まで段ボール箱などをかぶせて光を遮断します。
病害虫としてはオンシツコナジラミやカイガラムシがあります。