『小売店様講習会』で園芸スキルをアップ!
今回ご紹介するのは、2019年2月13日に開催された園芸好きなら誰もがお世話になっている住友化学園芸さんが開催した『東京地区小売店様講習会』です。
小売店様向けということで、残念ながら一般の方は参加することはできないのですが、各種の園芸店の方々がちゃんと勉強して、店頭に立たれているのだということを知っていただきたく紹介することにしました。
会場は品川インターシティホール。開始は10時、終了16時ころ。
内容は、住友化学園芸の社員の方々による『知って得する園芸情報』と新商品のご案内、さらに、毎年ゲストを招いた講演会。今年は『出張バラ塾! プロが実践しているバラの店頭管理から販売までのコツ&これからのガーデンローズのトレンド』と題して日本最大のバラ専門店代表でもあり、ローズクリエーターのひとり木村卓功(たくのり)先生がゲストでした。
住友化学園芸:農薬スキル三昧の講習会
講習会ではカメムシと灰色かび病のお話が中心でした。
昨年はカメムシの発生が多かったため、問い合わせの件数が倍増していたそうです。
カメムシはあの嫌な臭いを出すことでその呼び名もヘコキムシ、ヨメサンムシ、ガイダなどと地方によりイロイロですが、その科も大変多いそうです。吸汁性害虫の一種で、果実につくと実がスカスカにされてしまうため、家庭菜園や家庭果樹では大敵害虫のひとつだそうです。
基本的に越冬可能な昆虫ということで、その対策は有効成分としてクロチアニジン、ベルメトリン、マラソンなどが含まれるものを探すと良いそうです。
不快害虫としてのカメムシ対策ではその名もズバリ『カメムシエアゾール』をはじめ、アリ、クモ、ハチ用の殺虫剤系でもOKとのお話でした。
一方の灰色カビ病ですが、植物の病気は通常生きている植物にだけ発症するものですが、この病気は枯れた植物でも発症するのだそうです。対策は、灰色カビ病に適用する対処薬を用いてとにかく発症しない環境づくりをするとのことでした。
住友化学園芸:オススメはコレ
住友化学園芸は50周年だそうです。それを祝うように大型新商品として今回発表されたのが、『ベニカXネクストスプレー』なるもの。これは殺虫効果と病気を予防する効果が並存する家庭園芸用の農薬です。ガーデニングは好きだけど、ムシはキライ! そんな人の強い味方になりそうな新商品でした。
この他にも、グルホシネートを使った畑で使える除草剤『グリーンスキットシャワー』などの紹介もありました。
実はお弁当につられて参加
実は筆者は今回のこのイベント、すき焼き、しゃぶしゃぶの名店「人形町今半」のお弁当が食べられる!につられて参加しましたが、バラや農薬のお話も聞けてとても充実した時間を過ごすことができました。また、修了証書をいただけたのもなんだかうれしかったです。
(写真・取材・文/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)