草木花から広がる世界|エバーグリーン

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毎日、寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?

早咲きの桜を楽しみました

早咲きの桜を楽しみました

東京より一足早く春の気配を感じられる伊豆に出かけて来ました。と、お花の話は別の記事に書かせていただくとして、伊豆に行くと必ず買い求める季節の花を模したお菓子があります。石舟庵というお菓子屋さんで売られているその名も『百花譜』。桜、蜜柑、テッセン、秋桜、菊、椿、梅と、季節に応じて7種類の花の形のお菓子が販売されています。

 

ひと足早く桜を見に行って来た帰りに、桜を模した『百花譜』を買うことができて、何だかとてもラッキーな気分です。出かける時期に応じて、入手できるお菓子の形が変わるのも、とても楽しみ。全部の種類をと思ってはいるものの、なかなかそうはいきません。

美しかった桜の花を思い出しながらいただきます

美しかった桜の花を思い出しながらいただきます

さてこの『百花譜』のパッケージに使われている繊細な草花の絵は、伊東出身の木下杢太郎の手によるもの。そもそも『百花譜』とかは、木下杢太郎の手による植物図鑑です。医師でもあった杢太郎の描く植物たちは、繊細で実物さながら、花も草も質感にあふれているといいます。ネットのない時代、植物好きな人の目を、『百花譜』はどれだけ楽しませたことでしょう。

 

こんな風に、植物をキーにして、場所や人に繋がっていくのも最近見つけた楽しみです。さっそく図書館に出かけて『百花譜百選』(892枚の百花譜から厳選された100枚の絵がまとめられたもの)を手にとってみようと思います。

 

(エバーグリーン編集部/たなかみえ)


早咲きの桜を楽しみました