冬、スーパーの店頭に並ぶ、大きめで、ちょっとゴツゴツした形のミカンみたいな果物といえば、ユズ。そう、冬至にお風呂に入れる「あれ」です。
湯船にユズを入れるのは、太陽が復活すると考えられた冬至に、禊(みそぎ)の意味で入れるようになったという説。また、強い香りで邪気を払うともいわれることから、縁起が良いとされてきました。そして、縁起の良さにあやかって、正月飾りにも使われている地域があるようです。
では、冬至、正月飾り以外に、ユズはどんなふうに使われているでしょう? 縁起が良いといわれるユズですから、残さず使ってみたいものですね。
例えば、砂糖を加えてお湯や炭酸で割って飲めば、爽やかな飲みものに。味噌と合わせた柚子味噌は、鍋物や田楽などで、薬味として料理の幅を広げてくれますし、漬物ならユズ大根、九州では、鍋物に欠かせない柚子胡椒もあります。
私の個人的なオススメは、ジャム。わが家には1本のユズの木があるので、年末に収穫したユズを使って、毎年ジャムを作っています。
柚子ジャムの作り方
- 皮と果汁に分ける(タネは取り出した方が苦味が少なくなります)
- 皮を薄く細切りにする
- 絞った果汁と細切りにした皮を鍋に入れ、同量の砂糖で、焦がさないよう、弱火でかき混ぜながら煮る
- 皮が透き通ってきたら火を止め、粗熱をとって瓶に小分けし保存する
以上で完成ですが、苦味が苦手な人は
- 皮 だけを一度煮立て、煮汁をこぼす
- 果汁、砂糖を入れて、皮が透き通るまで煮込む
以下、手順は同じ。一度煮こぼすと苦味が少なくなり、食べやすくなりますよ。
*煮詰めるため、売っているユズを使うなら無農薬のものを。
パンにたっぷり塗っていただくのもおいしいですが、紅茶などに混ぜていただくのもオススメです。手作りユズ・ジャム。ぜひ一度お試しください。
- ユズの花言葉:「健康美」「汚れなき人」「恋のため息」
エバーグリーン編集部オススメサイト
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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