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植物図鑑

ショウブ

ショウブ属 ショウブ
学名: Acorus calamus

〔基本情報〕池沼やため池、湿地などに群生する高さ50~120cmほどの抽水性多年草。
全体に独特の強い香りがあります。
径10~20mmの白い根茎が横に這い、よく枝分かれして節から多くの根を出します。
葉は2列に互生して直立する長さ50~120cm、幅1~2.5cmの剣状線形で中央の主脈が隆起します。葉の基部は淡い紅色を帯び、茎や内側の葉を抱きます。
葉の間から長さ4~8cm、径6~10mmの円柱形の肉穂花序を斜めに出し、苞は長さ20~40cm、幅5~8mmです。
苞は形も大きさも葉に似ていて花茎と同方向に出るので、葉の中央から花序が出ているように見えます。
花は花序に密について、径5mmほどで淡い黄緑色の花被片が6枚つきます。
果実はめったにみられませんが赤色の液果で長楕円形です。

〔来歴〕『万葉集』に‘あやめぐさ’の名であらわれます。また‘あやめ’ともよばれていました。
葉の形を刀剣に例え、名も‘尚武’‘勝負’に通じるので武家社会では縁起の良い植物とされました。

〔利用〕香りが邪気を祓うとされ、端午の節句には根茎や葉でしょうぶ湯をたてたり、軒にさして魔除けとします。
根茎を乾燥させたものを生薬として利用します。
乾燥した葉には虫除けの効果があるとされます。

〔栽培〕増殖は株分け、実生によります。株分けは一年中可能ですが春の生長が始まる前が最適です。実生の場合は種子が乾燥しないよう湿地に取播します。
日当たりがよい有機質を含んだ水湿地が適します。

名前
ショウブ(菖蒲)、あやめぐさ、あやめ、calamus、sweet flag
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
水生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
花咲く季節
5月、6月、7月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道~九州)、東アジア、シベリア、マレーシア、インド、北アメリカ
形状
草丈・樹高
500〜1200mm
葉の形
線形
葉の生え方
互生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
肉穂花序
花弁の数
6
花の色
花径
5
花序の長さ
40〜80
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向
水分の必要性
湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
切花、公園・庭園、水辺緑化、水田緑化
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
端午の節句
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
万葉集
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19089
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