植物図鑑
アサガオ
サツマイモ属
アサガオ
学名:
Ipomoea nil
〔基本情報〕主に観賞用に栽培されるつる性の一年草。
全体に毛が多くはえます。
茎は長く伸びて、他のものに絡みつきます。
葉は互生する単葉で、全縁もしくは切れ込みます。
花は葉腋につき、ふつう漏斗形で、朝開いて午後にはしぼみます。
花色や花形は園芸品種によって様々です。
〔来歴〕原産地ははっきりとわかっていませんが東南アジア~ヒマラヤとされています。
日本には奈良時代末期~平安時代初頭に遣唐使によって中国から薬としてもたらされたと推測されています。
江戸時代にはいり、花や葉の形・色の変化が豊富になり、鉢植えで盛んに栽培されるようになります。
特に変化朝顔とよばれるものがブームとなりました。
現在の主流は大輪アサガオです。
〔利用〕種子が牽牛子という名の生薬として利用されます。
〔栽培〕増殖は実生によります。
日当たりと水はけがよく有機質に富んだ土壌を好みます。
種子は気温が低いと発芽しないため、20度以上に上がる5~6月に播きます。
種子は皮がかたいため、表面にカッターなどで少し傷をつけ、一昼夜水につけると双葉が開きやすくなります。このとき、あまり深い傷をつけないように、また、ヘソとよばれる白い部分は傷つけないように注意します。
発芽までは乾かないよう水を与えます。
発芽後、本葉が3~4枚出たら定植します。
つるの先を摘心すると脇から子づるが出てボリュームが出ます。
土の表面が乾いたら水を与えますが、真夏は気温が上がらない朝夕に行ないます。
肥料は元肥のほかに、定植後に薄めた液体肥料を週に1回ほど与えます。
病害虫としてはアブラムシがあります。
〔備考〕秋の七草の「あさがお」はキキョウを指すとする説が定説となっています。