こんにちは。エバーグリーン編集部の愛垣です。
寒いこの季節。気にかけていると、けっこう花が咲いているものですね。この季節、日本全国、あちこちで楽しめるのが水仙(スイセン属ヒガバナ科)です。
とくに、白い花に、黄色いお猪口を乗せたようなニホンズイセンは、お正月前から咲き出し、日本の海外線沿いに自生していることが多いようです。当たり前のように見られるため、原産は日本なのかと思いきや、実は地中海地方!? 「水仙」という名前も、中国での呼び方そのまま、シルクロードを通って中国から伝わった名残なのです。
また、学名(Narcissus)の「ナルキッソス」は、水に映った自分に恋して死んだ、ギリシャ神話の美少年ナルシスからきているといわれているように、水仙にまつわる多くのエピソードは日本以外にあるようです。
そして、水仙の日本三大群生地のひとつである福井県越前海岸周辺の「水仙畑」は、まさに今、見頃を迎えているのだとか。私が住む九州でいえば、長崎県長崎市の「野母崎総合運動公園」や熊本県天草市牛深町「すいせん公園(遠見山公園)」などがオススメ。個人的には、すいせん公園に群生するニホンズイセンを初めて目にしたとき、「水仙ってこんなにいい香りだったっけ」と驚いたものです。
このように、清楚な姿形と清々しい香りで楽しませてくれる水仙ですが、実は、葉にも球根にも毒が含まれていることは、あまり知られていないかもしれません。葉はニラに、球根は玉ねぎに似ていることから、誤って食べてしまう事故が起きているようです。摂取量によっては命に関わるほどの毒なので、十分ご注意くださいね。
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