「卜伴」と書いて、何と読む?

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こんにちは。エバーグリーン編集部たなかです。

早速ですが、「卜伴」とは花の名前ですが、何て読むかご存じですか?

答えは、「ぼくはん」。

卜伴

卜伴

鎌倉を散歩していて偶然目にしたこの花は、「卜伴(ぼくはん)」。椿の園芸種一種です。一見花びらに見える中央の白い部分は実はおしべ。中国の子どもの髪型に似ているところから、このような花の型を、「唐子(からこ)咲き」と呼ぶようになったとか。写真のように白い唐子弁の椿は「卜伴」、別名月光(ガッコウ)、対して赤い辛子弁の椿は、「紅唐子(べにからこ)」、日光(ジッコウ)と呼ばれています。

このポストでも椿の話が続きますが、調べてみると、椿の種類の何と多いこと! 花赤、ピンク、白、黄色の花の色、絞り、斑などの模様、一重咲き、八重咲き、千重咲き、唐子咲き、獅子咲きの花形、そして大きさ。その品種は数千にのぼるといわれています。

「卜伴」にように読み方の難しい品種があったり、「清少納言」「紫式部」のように日本の女性を代表する名前や「かぐや姫」「童女の小壺」「童唄」などのかわいらしい名前がついていたり、その名前を見ているだけでも、楽しくなります。

俳句の世界では、「椿」といえば春の季語ですが、「冬椿」「寒椿」は冬の季語。まさにいまあちらこちらで見頃を迎えている早咲きの椿は、これから春に向かって遅咲きの椿にバトンタッチをしながら、私たちの目を楽しませてくれます。

火の気なき 家つんとして 冬椿  一茶

 

 

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卜伴