春は来たけど庭先やベランダの整理、どうする?
春本番。暖かくなると防寒のために屋内に入れていた鉢物などを外に出さなければなりません。併せて外に出していた植物なども、庭先やベランダの見た目を考えて整理したくなる季節。さてどうしましょう……。そんなときは「重ね鉢」という方法で立体的に整理をしてみてはいかがでしょうか。
眠っていた鉢なども上手に活用
重ね鉢は、大きな鉢の上に小さな鉢を順々に重ねながら植えていく方法。ストロベリーポット的にイチゴやハーブなどを植えるときにも役立ちそうです。さて、今回筆者は放置に放置を重ねた庭先の多肉植物を整理するために行なった実例をご紹介します。用意するのは大小の鉢、そして新しい土などです。
耐寒性がない多肉植物はボロボロ…
「冬場、防寒しておけばココまでは」「家の中に入れるだけでも違うじゃん」と言った声も聞こえそうな状況ですが、放置してしまいました。その結果がコレ。耐寒性があるものは生きているようですが、そのほかは影も形もなくなりスカスカになってしまった鉢も。
さすがにこのままではスペースがもったいない! ということで、とりあえず整理。ただ、同じ鉢に土を変えて植え替えをするだけではスッキリしない、なかには株分けをしたほうがいいものある、というワケで、まずは大きな鉢から順に鉢の中の植物を根をあまり痛めないように抜き、土を入れ替えていきます。ただし、土の量が多くなりそうな場合は肥料、殺虫剤などを加え再利用します。
大きな鉢から順に鉢を重ねながら植える
多肉植物の植え替えを行なう場合は、乾いた土であることが大切。方法は、本来なら抜いた植物は3~4日根を乾かしてからするのですが、今回のように整理が目的の場合には多少のリスクはありますが、まずは大きな鉢の手前に土を入れ、その上に中くらいの鉢を重ねそこに土を入れ、さらに小さな鉢を置いて土を入れ準備します。あとは、大きな鉢のスペースから順に抜いた植物を植えていくだけ。
寄せ植えとは違うので、あまりデザイン的なことは考えなくてもOK。こうして植え替えをすることで、鉢の数は重ねることで減らすこともできます。あとは、多肉植物の場合はすぐに水を与えずに3~4日後に水を与えます。その後は、屋外管理の場合は葉に皺が出てきたら水を与えるようにします。また、梅雨どきは雨除けをすることも大切になります。多肉植物以外の、ハーブなどの植物の場合には、水は植え替え直後に与えることが大切です。
とりあえず、こんな感じ
整理、植え替えを行なった直後でいまひとつですが、こんな状態であってもある程度育ってくると多肉植物の場合は、なんとなく寄せ植え風に仕上がってくるものです。こうすることで庭先やベランダの整理にもつながります。鉢数が多くなり頭を抱えている方は試してみてくださいね!
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)