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ヨウシュイボタ
— 明治末期に渡来した洋風イボタ、5〜6月に芳香の白花 —

5〜6月、枝先にこんもりと白い小花を連ねるヨウシュイボタ。モクセイ科イボタノキ属の落葉または半常緑低木で、ヨーロッパ・北アフリカ・南西アジアを原産地とします。日本には明治時代末期に渡来。丈夫で刈込にもよく耐えることから、生垣や公園・庭園、街路樹として広く利用されています。

ヨウシュイボタの花
ヨウシュイボタ Ligustrum vulgare / 写真: エバーグリーン植物図鑑

基本データ

科 / 属モクセイ科 / イボタノキ属
生活型低木(落葉または半常緑)
樹高約3m
花色
開花期5月〜6月
原産地・分布ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア
日本への渡来明治時代末期
用途生垣、公園・庭園、街路樹

姿と花のようす

ヨウシュイボタは高さ3mほどになる低木で、よく枝分かれして茂ります。若い枝や花柄には細かな毛があります。葉は対生する単葉で、長さ2〜6cm・幅0.5〜1.5cmの披針形〜狭楕円形。質が薄く、縁は全縁です。

開花期の5〜6月になると、枝先に長さ3〜6cmの円錐花序を出します。花は径0.4〜0.6cmと小ぶりな白色の4裂した花冠で、独特の芳香があります。花後には径0.6〜0.8cmの楕円状球形の果実が実り、黒紫色に熟します。

「ヨウシュイボタ」と確認する専門家の声

エバーグリーンのQ&Aでは、専門家から「ヨウシュイボタ」という名称を確認する回答が複数寄せられています。

ヨウシュイボタ (セイヨウイボタ )ですー — エバーグリーンQ&A 専門家回答(2018年5月、質問#3003
ヨウシュイボタですね~ 地中海沿岸産でイボタノキの仲間です。 — エバーグリーンQ&A 専門家回答(2019年5月、質問#7257
ヨウシュイボタノキ(プリペット)です。 — エバーグリーンQ&A 専門家回答(2021年5月、質問#20108
ヨウシュイボタ Ligustrum vulgare です〜 — エバーグリーンQ&A 専門家回答(2022年5月、質問#22724

同属のイボタノキ属との比較

エバーグリーン図鑑に登録されている同属の中で、樹高・花色・開花期・用途のデータが揃っている種を比較します。

種名 樹高 花色 開花期 主な用途
ヨウシュイボタ 約3,000mm 5〜6月 生垣、公園・庭園、街路樹
イボタノキ 2,000〜4,000mm 5〜6月 生垣、公園・庭園
オオバイボタ 2,000〜6,000mm 6〜7月 生垣、トピアリー、公園・庭園
ネズミモチ 2,000〜3,000mm 6月 盆栽、生垣、公園・庭園
コミノネズミモチ 約3,000mm 5〜6月 盆栽、鉢植、生垣、公園・庭園
トウネズミモチ 約25,000mm 5〜7月 公園・庭園
ミヤマイボタ 1,000〜3,000mm 6〜7月

エバーグリーン図鑑のデータによれば、ヨウシュイボタの樹高は約3mで、同属の中では中程度のサイズです。花色はいずれも白ですが、開花期についてはヨウシュイボタとイボタノキが同じ5〜6月で最も早く、オオバイボタやミヤマイボタは6〜7月とひと月ほど後になります。用途面では、ヨウシュイボタは生垣・公園・庭園に加え、街路樹としての登録があるのが特徴です。

栽培のポイント

図鑑の栽培情報をまとめます。日当たりと水はけのよい肥沃な土壌を好みますが、土質は特に選ばずよく育ちます。日陰にも耐えますが、日当たりが悪くなると花つきが悪くなります。

水やりは真夏に晴天が続いてひどく乾燥しないかぎりは必要ありません。施肥も特に必要ありませんが、生育具合によっては寒肥として油かすを少なめに施します。刈込によく耐えるため、生垣としての管理もしやすい樹種です。病虫害としてはイボタカイガラムシに注意が必要です。

増殖は実生と挿木によります。丈夫で容易に育てられる低木として、入門向けの樹木といえます。

→ 図鑑で「ヨウシュイボタ」の詳細を見る
https://love-evergreen.com/zukan/plant/12999.html

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