植物図鑑
エノキ
エノキ属
エノキ
学名:
Celtis sinensis
〔基本情報〕渓谷沿いの肥沃な土壌の斜面などでみられる高さ20~25m、径1mにもなる落葉高木。
枝は横に張り出して、よく枝分かれし、傘状の樹形になります。
葉は互生する単葉で、長さ4~9cmの広楕円形~広卵状楕円形、左右が不相称です。
ふつう葉の上半分に少数の鋸歯があります。
葉の基部から3本の脈が出ます。
葉の質はややかたくて厚く、表面には光沢があります。
葉は秋に黄葉します。
花には雄花と両性花があり、雄花は若い枝の下部に集散花序をなし、小さな4弁花です。
両性花は若い枝の上部葉腋に単生または2~3個束生します。
果実は径6mmほどの球形の核果で赤橙色に熟します。
果実は甘く、食べられます。
実を野鳥が好みます。
〔利用〕材は建築、危惧、薪炭材にされます。
実を竹筒につめて打ち出す「えのみ鉄砲」という遊びがあります。
古くから霊力のある木とされ、寺社の境内に植えられてきました。
丈夫で大木になるので街道沿いの一里塚に植えられたため、現在でも各地で名残がみられます。
〔栽培〕増殖は実生、接木によります。
種子は乾燥すると発芽率が極端に落ちるので、実生の場合は、熟した果実を採り、果肉をよく水で洗い流し、とりまきにします。
東北地方南部以南が植栽適地です。
日向~半日陰の場所で、湿潤な環境を好みますが、土質を選ばずによく育ちます。
大木になるので、広いスペースが必要です。
地植えの場合、根づいてしまえば水やりは特に必要ありません。
病虫害は特にありませんが、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が入ることがあります。
〔備考〕オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫の食餌木です。
名前
エノキ(榎)、ナガバエノキ(長葉榎)、マルバエノキ(丸葉榎)、Chinese hackberry
生活型
高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
コバノチョウセンエノキ、エゾエノキ
植え付け(または播種)季節
2月、3月、11月、12月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
9月、10月
葉の鑑賞期間
10月、11月
分布または原産地
日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国
形状
直立
草丈・樹高
20000〜25000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
単生、集散花序、束生
花弁の数
4
花の色
花径
花序の長さ
実の色
橙
葉の色
黄、緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、接木
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、生垣、公園・庭園、街路樹
ハーディネスゾーン
病害
虫害
カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)
香り
味覚
食用
毒性
有用
その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫の食餌木
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22853
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