ハナネコノメnewいいねしよう3月の過去記事

文一総合出版

ムクノキ

アサ科 ムクノキ属

Aphananthe aspera

〔基本情報〕渓谷沿いの肥沃な土壌の斜面などでみられる高さ20~25m、径1mにもなる落葉高木。
若い木の樹皮は灰褐色でなめらかですが、のちに灰色と褐色の縦縞となり、老木では細かく鱗状にはがれます。
老木の根元は板根が発達することもあります。
葉は2列互生する単葉で、卵状楕円形、葉の基部を除いて規則的な鋸歯があります。
葉の基部から3本の脈が出ます。
葉は両面とも剛毛がはえ、ざらつきます。
葉は秋に黄葉します。
花には雄花と雌花があり、雄花は若い枝の基部に集散花序をなし、径5mmほどで5個の萼片と5個の雄しべがあります。
雌花は若い枝の上部の葉腋に1~2個つきます。
果実は球形の核果で黒紫色に熟します。
果実は甘く、食べられます。
実を野鳥が好みます。

〔利用〕材は強靭で建築、器具材にされます。
葉は象牙やべっ甲、木地などの研磨用に用いられます。
花や根皮は薬用とします。

〔栽培〕増殖は実生によります。
種子は乾燥すると発芽率が極端に落ちるので、熟した果実を採り、果肉をよく水で洗い流し、とりまきにします。
日向で、湿潤な環境を好みますが、土質を選ばずによく育ちます。
大木になるので、広いスペースが必要です。
地植えの場合、根づいてしまえば水やりは特に必要ありません。
病虫害は特にありません。
名前 ムクノキ (椋木) 、ムク (椋) 、ムクエノキ (椋榎)
scabrous aphananthe、muku tree
花咲く季節 ? 4月、5月
実のなる季節 ? 10月
分布または原産地 ? 日本(本州:関東地方以南、四国、九州、琉球)、済州島、台湾、中国、インドシナ
生活型 ? 高木
常緑・落葉 ? 落葉
広葉・針葉 ? 広葉
生活様式 ? 地生
植え付け(または播種)季節 ? 2月、3月、11月、12月
形状 ? 直立
草丈・樹高 ? 20000〜25000mm
葉の形 ? 単葉(不分裂葉)
葉の生え方 ? 互生
縁の形 ? 鋸歯
花のつき方 ? 集散花序
実の色 ? 紫、その他
種苗の入手難易度 ?
種苗の入手形態 ?
繁殖方法 ?
日照条件 ? 日向
水分の必要性 ? 必要
土の必要性 ? 必要
用途適性 ? 盆栽、生垣、公園・庭園、街路樹
有用 ? 薬用、その他クラフト
日本花き取引コード ? 50029
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