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    キンポウゲ科 フクジュソウ属

    Adonis ramosa

    〔基本情報〕落葉樹林内にはえる多年草。
    太く短い根茎をもち、多数の根を出します。
    茎は高さ15~30cmほどになり、下部には芽を包んでいた大きな鞘状の鱗片が残っていて、その腋から枝を出します。
    根出葉はなく、茎の葉は互生して3~4回羽状に細かく裂けます。
    葉の基部には小さな托葉があります。
    葉柄は長いです。
    茎先に径3~4cmで黄金色の花を1個つけます。
    花茎はときに枝分かれして数個の花をつけることがあります。
    花には数個の萼片と20~30個の花弁があります。
    花弁は長さ2cmほどで萼片と長さがほぼ等しいか長いです。
    花は日が当たると開き、陰ると閉じます。
    花は浅いお椀形をしており、日射しを中心部分に集めて空気を温め、受粉をしてくれる虫を誘ったり、虫の動きを活発にする役割があるのではないかと言われています。
    果実は長さ4~5mmで倒卵形の痩果です。
    果実には全体に短い毛がはえます。
    開花時には茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけがつき、茎や葉は花後に伸びます。
    周囲の木や草が茂る頃には、実を結んで地上部が枯れ、活動を終えるスプリング・エフェメラルです。
    花色や花形の変った園芸品種もあります。

    〔来歴〕江戸時代には100種類ほど園芸品種が作られている古典園芸植物です。
    現在保存されている園芸品種は40品種ほどです。

    〔利用〕旧暦の正月頃に開花するため江戸時代から縁起物とされていました。
    現在、正月の鉢物として出回っているものは新暦にあわせて促成栽培されたものです。
    全草有毒で、特に根と根茎には有毒成分が多く含まれます。
    この成分には強心作用、利尿作用があり、根と根茎を乾燥したものを生薬名で、福寿草根(ふくじゅそうこん)とよびます。

    〔栽培〕増殖は実生、株分けによります。
    種子は取播きにします。
    株分けはあまり細かく分けず、根の間に隠れている芽を助けるように、自然に分かれるようおこないます。
    冬から花の時期には日当たりがよく、葉が伸び出してからは明るい日陰になるような場所で管理します。
    地植えの場合は落葉樹の下がよいです。
    有機質が多く、水はけのよい土壌を好みます。
    潅水は鉢植えでは、芽出しから葉のある時期はたっぷりと水を与え、落葉後は乾かない程度に与えます。
    地植えの場合は特に必要ありません。
    花が終わってから地上部が枯れるまで、液体肥料を2週間に1回、もしくは緩効性化成肥料を置き肥します。
    病虫害としては、灰色かび病、炭そ病、ウイルス病、白絹病、ナメクジ、ハダニ、ヨトウムシ、アブラムシなどがあります。

    〔備考〕芽生えをフキノトウと、若葉をヨモギ、シャクと間違えた誤食に注意が必要です。
    名前 フクジュソウ (福寿草) 、エダウチフクジュソウ 、ガンジツソウ (元日草) 、ツイタチソウ (朔日草)
    Amur adonis、pheasant's eye
    花咲く季節 ? 2月、3月、4月、5月
    実のなる季節 ? 4月、5月
    分布または原産地 ? 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国東北部、シベリア
    生活型 ? 多年草
    生活様式 ? 地生
    植え付け(または播種)季節 ? 4月、5月、9月、10月、11月
    草丈・樹高 ? 150〜300mm
    葉の形 ? 分裂葉
    葉の生え方 ? 互生
    花のつき方 ? 単生
    花の色 ?
    花径 ? 30〜40mm
    葉の色 ?
    種苗の入手難易度 ?
    種苗の入手形態 ?
    繁殖方法 ? 種、株分け
    日照条件 ? 日向、半日陰
    水分の必要性 ? 普通
    土の必要性 ? 必要
    耐候性 ? 耐寒性
    用途適性 ? 鉢植、花壇、公園・庭園、コンテナ、ベランダ
    病害 ? 灰色かび病、炭そ病、ウイルス病、白絹病
    虫害 ? ナメクジ、ハダニ、ヨトウムシ、アブラムシ
    有用 ? 薬用、生け花
    物日の関わり ? 年中行事 元旦
    日本花き取引コード ? 22233
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