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植物図鑑

カキツバタ

アヤメ属 カキツバタ
学名: Iris laevigata

〔基本情報〕池沼の水辺など日当たりのよい水湿地にはえる多年草。
根茎は枝分かれし、多くの繊維に覆われます。
葉は2列に互生し、長さ30~70cm、幅2~3cmの剣状で、中脈は目立ちません。
高さ40~70cmの花茎の先に2~3個花がつきます。
花は径12cmほどで青紫色、花被片は6個あって、外側の3個の花被片は楕円形で垂れ下がり、基部に白~クリーム色の筋があります。
内側の花被片は細く、直立します。
1つの花は1日でしぼみます。
果実は長さ4~5cmの長楕円形の蒴果です。

〔来歴〕古くは万葉集にも登場し、歌に詠まれたり、紋章や絵画の題材とされています。
江戸時代には多くの園芸品種も作られています。

〔栽培〕増殖は株分けと実生によります。
日当たりのよい水辺を好みます。
鉢植えの場合、株元まで水に浸かるように容器に沈め、月に1回ほど水替えをします。
冬期は水が凍っても問題ありません。
夏の高温期の水温上昇に注意が必要です。
施肥は秋に緩効性の固形肥料を株元に埋めます。
種子をとらないのなら、花が終わったら切ると株が疲れません。
病虫害はほとんどありませんがメイガがつくことがあります。

〔備考〕ハナショウブとは、花びらの中央が白いことで区別できます。
ハナショウブはこの部分が黄色です。
名は「書き付け花」が転じたもので、花の汁を布にこすりつけて染めたことによります。
杜若、燕子花という漢字を当てるのは本来は誤りです。

名前
カキツバタ、Japanese water iris、Japanese iris、rabbit-ear iris
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
6月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道-~九州)、朝鮮、中国東北部、シベリア
形状
草丈・樹高
400〜700mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
6
花の色
青、紫
花径
120
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向
水分の必要性
湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐湿性
用途適性
鉢植、切花、公園・庭園、水辺緑化
ハーディネスゾーン
病害
虫害
メイガ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
NT:準絶滅危惧
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
14210
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