植物図鑑
シキミ
シキミ属
シキミ
学名:
Illicium anisatum var. anisatum
〔基本情報〕
高さ2~5mの常緑低木または小高木で、10mに達するものもあるといいます。
枝は緑色で、葉とともに強い芳香があります。
葉は互生する単葉で、枝の上部に集まってつき、長さ5~15cm、幅2~4cmの長楕円形~倒披針形で、質がかたく、全縁です。
葉柄は長さ0.5~2.4cmです。
花は葉腋に単生し、径2.5~3cmで、クリーム色で光沢がある花被片が16~24枚あります。
花被片は波状によじれます。
果実は径2~3cmの扁平な八角形の袋果です。
種子は黄褐色で光沢があります。
〔利用〕
有毒植物で、特に果実は猛毒です。
葉や樹皮を乾燥して粉末にし、香の原料とします。
また、枝を仏前や墓前に供え、墓地や社寺によく植えられています。
〔栽培〕
増殖は挿木、実生によります。
種子はとりまきとします。
半日陰で水もちがよく適度に湿り気のある肥沃な土壌を好みます。
夏の高温乾燥に弱いので、西日があたる場所は避けます。
水やりは乾燥に注意し、晴天が続くようなら潅水します。
施肥は寒肥のほか花後にお礼肥として有機質の肥料を施します。
病虫害としてはすす病、カイガラムシがあります。
〔備考〕
「悪しき実」が転じた名とされます。
名前
シキミ(樒、梻)、Japanese star anise、aniseed tree、sacred anise tree
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、9月、10月
花咲く季節
3月、4月、5月
実のなる季節
9月、10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:宮城県以南、四国、九州、琉球)、済州島
形状
直立、分枝
草丈・樹高
2000〜5000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
16、24
花の色
黄白
花径
25〜30
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
半日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
生垣、切花、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
すす病
虫害
カイガラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
枝を仏前や墓前に供える
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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