植物図鑑
ナギ
ナギ属
ナギ
学名:
Nageia nagi
〔基本情報〕
高さ20m、幹径50~80cmになる常緑針葉高木。
樹皮は鱗片状にはがれます。
葉は対生する単葉で、長さ4~8cm、幅1~3cmの卵形~長楕円状披針形となり、厚みと光沢があります。
葉には細い平行脈が多数あります。
葉柄は枝に対して90度ねじれます。
雌雄異株です。
雄花・雌花とも前年枝の葉腋につき、雄花は円柱状で数個が束生し、雌花は1個ずつつきます。
種子は径1~1.5cmの球形で、鱗片が肉質に肥厚発達した白緑色の套被に包まれます。
〔来歴〕
神木として神社によく植えられ、和歌山県新宮市の熊野速玉神社のナギ、奈良市の春日神社境内ナギ樹林、山口県小郡町の北限自生地は国の天然記念物として知られます。
また、名が「凪」を連想させるので葉を海運安全のお守りなどにもします。
〔利用〕
黄褐色の材は緻密で、家具や器具などに用いられます。
〔栽培〕
増殖は実生によります。
種子は套被を取り除いて、とりまきにするか乾燥しないように貯蔵して春に播きます。
植栽適地は関東南部以南です。
暖地向きの樹木で、特に幼樹のうちは耐寒性が弱いです。
日当たりと水はけがよい場所であれば土質は選びません。
日陰にも耐えます。
水やりは鉢植えや地植えにして2年以内の株は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えで根づいた株であれば降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を株のまわりに穴を掘って施します。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
別名は葉が丈夫でちぎれにくいことによります。
名前
ナギ(梛)、ベンケイナカセ(弁慶泣かせ)、センニンリキ(千人力)、Asian bayberry
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:三重県・和歌山県・山口県、四国、九州、琉球)、台湾
形状
直立
草丈・樹高
20000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
対生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
単生、束生
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性、耐陰性
用途適性
盆栽、生垣、公園・庭園
ハーディネスゾーン
9a〜11b
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
ご神木として神社に植えられます。また、名が「凪」を連想させるので葉を海運安全のお守りなどにもします。
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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