植物図鑑
シラー カンパニュラータ
ツリガネズイセン属
シラー カンパニュラータ
学名:
Hyacinthoides
〔基本情報〕
地下に鱗茎をもつ多年草。
葉は根出し、線形で肉質、全縁です。
葉は6月までには枯れて、夏の間は休眠します。
葉の中心部から太い花茎を出し、多数の花を総状につけます。
花は鐘形の6弁花で、下向きに咲き、花被片の先は反り返ります。
花色は青、紫、桃、白色などです。
〔来歴〕
シラー カンパニュラータとは本来Hyacinthoides hispanica(異名がScilla campanulata)を指す名ですが、日本でシラー カンパニュラータとして流通しているものの多くはHyacinthoides hispanicaとHyacinthoides non-scriptaの雑種であるHyacinthoides ×massartianaで、形態は両者の中間となります。
また、Hyacinthoides hispanica、Hyacinthoides non-scriptaも入手は可能です。
Hyacinthoides hispanicaはイベリア半島および北アフリカ原産。
花茎は太く、直立し、葉の幅が広いです。
花は15個程度つき、やや開いた広い釣鐘形で、花冠の先はやや反り返ります。
葯は青色です。
花はしばしば斜め上を向きます。
花には香りがありません。
Hyacinthoides non-scriptaはスペイン北西部からイギリス原産。
花茎が細く、上部で弓なりに曲がり、葉の幅は狭いです。
花は6~12個が花茎の一方に偏って垂れ下がり、細い釣鐘形で、花冠の先は強く反り返ります。
葯はクリーム色です。
花には香りがあります。
〔栽培〕
増殖は分球によります。
水はけのよい土壌であれば、日向~半日陰までよく育ちます。
地植えの場合は落葉樹の下などに植えるとよいです。
水やりは鉢植えの場合は生育期間中は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は鉢植えの場合は芽だし直後と、早春、花後の3回緩効性化成肥料を置き肥します。
地植えの場合は特に施肥は必要ありません。
病虫害は特にありません。