EVERGREEN - エバーグリーン

植物図鑑

ソテツ

ソテツ属 ソテツ
学名: Cycas revoluta

〔基本情報〕海岸近くの日当たりがよい崖地にはえ、高さ3~5mになる常緑低木。裸子植物。雌雄異株。
幹はふつう1本立ちで円柱状で太く、表面には枯れた葉柄の基部が残ります。
葉は幹の先端に集まって多数つき、長さ50~120cm、100対をこえる数多くの小葉からなる1回羽状複葉です。小葉は長さ10~20cm、幅5mmと細長く、葉の質はかたくて先端がとがり、濃緑色で光沢があります。
花は幹の先端につきます。雄花は直立し、長さ50~70cm、径10~15cmの先がとがった円柱形です。雌花は羽状で上部に黄褐色の毛が密生する心皮の基部に3-5個の胚珠がつきます。
種子は扁平でまるく、表面は光沢のある赤色です。
この木が枯れそうになった時、鉄を与えると蘇る(蘇鉄)という言い伝えがあり、この名がつきました。

〔利用〕幹や種子にはデンプンが含まれるため、昔は飢饉の際に除毒して食料とされました。

〔栽培〕増殖は実生、株分けによります。日当たりと排水のよい砂質土を好み、乾燥にきわめて強いです。水のたまる粘土質の土では衰弱します。強健ですが生長は遅いです。
日当たりがよいと引きしまった力強い樹形になりますが、日陰では葉が間延びします。強風や潮風によく耐え、大気汚染にもかなり耐性があります。
移植は晩春から夏が適期で、葉と根をとった裸の幹を挿木する状態で行われることが多いです。
関東付近の沿岸の暖地までは露地で越冬できます。冬囲いをすれば東北南部や新潟付近までなら越冬可能です。

名前
ソテツ(蘇鉄)、fern palm、sago palm
生活型
低木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
5月、6月、7月、8月、9月
花咲く季節
6月、7月、8月
実のなる季節
12月、1月、2月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(九州;琉球;宮崎県以南);台湾;中国南部
形状
直立
草丈・樹高
3000〜5000mm
葉の形
偶数羽状複葉
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
球状、円柱状
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向
水分の必要性
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、切花、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19053
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