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植物図鑑

ナンバンギセル

ナンバンギセル属 ナンバンギセル
学名: Aeginetia indica

〔基本情報〕山野でよくみられる一年生の寄生植物。
葉緑素をもたず、おもにイネ科など単子葉植物の根に寄生して、寄主の根から吸収した栄養分で生育します。
日本ではふつうススキに寄生しますが、熱帯ではサトウキビやユッカ、ショウガの仲間などに寄生します。
全体に無毛で、茎はごく短く、ほとんど地上には出ません。
葉は長さ5~10mm、幅3~4mmの三角形で、黄褐色の鱗片状となり、茎にまばらにつきます。
葉腋から長さ15~30cmほどの花茎を数本出し、茎先に花が単生します。
花茎は赤茶色もしくは黄褐色に赤褐色の縞模様があります。
花は横向きに咲き、長さ3~5cmの太い筒形で先は浅く5裂し、淡い紅紫色です。
花冠裂片の縁は全縁です。
萼は長さ1~3.5cmで鞘状になり、先端は鋭くとがり、紅紫色の筋があります。
果実は長さ1~1.5cmで球状の蒴果です。
粉状の細かい種子が多数含まれます。

〔来歴〕『万葉集』に‘おもいぐさ(思草)’の名で登場します。

〔栽培〕増殖は実生によります。
種子が寄生する相手(宿主)の根につくと発芽して根を伸ばすので、宿主の根をむき出しにして冬~春に種子を播き、また土を戻します。
栽培方法は宿主の生育環境に準じます。
病虫害は特にありません。

〔備考〕花の形をパイプに例えた名です。

名前
ナンバンギセル(南蛮煙管)、オモイグサ(思草)、ヒメナンバンギセル(姫南蛮煙管)、ムニンギセル(無人煙管)、Indian broomrape、forest ghost flower
生活型
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
寄生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
花咲く季節
8月、9月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道~琉球)、朝鮮、台湾、中国中部・南部、フィリピン、インドシナ、マレーシア、ミャンマー、インド、スリランカ
形状
草丈・樹高
150〜300mm
葉の形
特殊
葉の生え方
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
日照条件
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、花壇、公園・庭園、コンテナ、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
万葉集
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
21985
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