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植物図鑑

キウイフルーツ

マタタビ属 キウイフルーツ
学名: Actinidia chinensis var. deliciosa

〔基本情報〕他のものに巻きついて5~8mの高さまで登る雌雄異株の落葉つる性木本。
長命で100年以上の樹齢となるものもあります。
新枝には毛茸が密にはえますが、幹や古い枝は無毛です。
葉は互生する単葉で、長さ5~17cmの円形~楕円形です。葉の縁にはわずかに鋸歯があります。葉の裏面にはビロード状の綿毛がはえます。
花は新枝の基部から2~6節ほど先の葉腋に3花ずつつきますが、品種によっては両脇の2花が退化しているものもあります。
雌花は径3~4cm、雄花はそれよりやや小さく、6弁花、咲きはじめはクリーム色でしだいに黄褐色を帯びます。
果実は液果で長さ3~8cm、重さ50~100gの俵型~細長い球状です。
果実の表面には毛茸が密にはえ、若いうちは緑色ですが、徐々に褐色を帯びます。
果肉は緑色で中心部からゴマ粒大の種子が多数、放射状に環をなして並びます。

〔来歴〕中国原産ですが、果樹としての経済栽培としてはニュージーランドでおこなわれました。
1848年のロバート・フォーチュンによる中国植物探索によってヨーロッパにもたらされ、1904年にアメリカに移入されました。
ニュージーランドでは1910年に初めて結実したとされ、その後品種改良が重ねられるようになりました。

〔利用〕果肉に多量のビタミンCを含み、収穫後20~30日程度追熟したのち、果物として出回ります。
果樹としての利用のほか、中国では果実を漢方薬として利用します。
また、つるから得られる膠を建築材料の補強や製紙原料として用います。

〔栽培〕土壌水分が潤沢で腐植に富んだ日当たりのよい場所を好みます。
乾燥、過湿、幼木時の寒害、風害などによわいです。
増殖は接木や挿木によります。
雌木と雄木があるため、実をならせるためには雌木6本程度に1本の割合で雄木が必要です。また安定して着果させるためには雄花を直接雌花につける「人工授粉」をおこなうことが重要です。
また、着果後は急激に果実が大きくなるので、摘蕾や摘果作業をおこなわないと1つ1つの果実が小さくなります。
病害虫としては灰色かび病やかいよう病、花腐細菌病、クワシロカイガラムシ、コガネムシ、カメムシなどがみられます。

〔備考〕名前は果実の外見がニュージーランドの国鳥「キーウィ」に似ていることにちなみます。

名前
キウイフルーツ
生活型
つる性木本
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月、10月、11月、12月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
形状
つる
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
6
花の色
黄白、茶
花径
30〜40
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
接木、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、壁面緑化
ハーディネスゾーン
病害
灰色かび病、かいよう病、花腐細菌病
虫害
クワシロカイガラムシ、コガネムシ、カメムシ
香り
味覚
甘味、酸味
食用
毒性
有用
薬用、食用、その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19652
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