Q&A
1239番さん
2020 02/09 15:18
栽培 東京 2月9日
上野東照宮ぼたん苑で牡丹を見てきました。冬咲く牡丹は、二期咲きのものが寒ボタン、温度調整して咲かせたものが、冬ボタンとパンフレットにあります。調べると寒ボタンは花だけで葉が出てなく、冬ボタンは、葉も出ている。そして、冬ボタンは、人工的に咲かせているので、寒さに弱く、藁で覆いをしてあるとありました。咲いてるボタンの9割は藁の覆いがしてあります。覆いのあるものは、寒牡丹ではなく、冬ボタンだと考えてよいのでしょうか?
1239番さん
2020 02/10 06:23
バーグリーンの「上野東照宮の大楠と冬ぼたん」の記事、読みました。「ボタンは二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、冬咲きのものが寒牡丹です」とありますが、早春も初冬も一般的にいえば、冬では?二期咲で初冬に咲くものが冬牡丹ではなく、早春に咲くものが冬牡丹ということでしょうか?
冬牡丹とと寒牡丹の違いを教えてください。よろしくお願いします!
5番さん(専門家)
2020 02/12 14:04
寒ボタンと冬ボタンについて、
まず冬の花が咲いている状態の見た目ですが、寒ボタンも風情を出すためと一応防寒も兼ねて藁の覆いをかぶせることが多いので、藁の覆いのあるなしでは区別できません。
ご質問の文中と一部ダブりますが、
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見た目の違いとしては
寒ボタンは葉が無いかごくわずかに開く程度で、花だけが咲いています。花は冬は樹の頂点の蕾だけが咲き、小さくて、開き切らないです。見た目がわびさび感あります。
品種数は少なく、栽培もあまりありません。あと茎がごつごつした印象のものが多いです。
↓下記のページの中ほどに寒ボタンの写真があります。ちょぼちょぼした咲き方です。
https://item.rakuten.co.jp/chigusa/10023194/
冬ボタンは葉がしっかり出て、花が咲きます。花はいかにも牡丹!という見た目です。見た目が華やかです。
促成栽培に向けば冬ボタンとして扱えるので品種数は多いです。
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次に性質の違いですが、
寒ボタンは自然の状態で春と秋~冬の2回咲く性質をもっています。樹の頂点の蕾だけが冬に咲き、下枝の蕾は春に咲きます。冬に確実に花を咲かせるため(冬の蕾に栄養がいくように)春の蕾を摘み取ることが多いです。
冬ボタンは本来春だけの一季咲きの品種を、促成栽培によって開花時期をずらしたものです。山あげや温室などで気温調整をして、冬の時期に春と思わせて開花させています。こちらは促成栽培をしないと春だけ咲く株にもどります。
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寒ボタンは江戸時代には「冬ぼたん」と呼ばれて鑑賞されていましたが、近代になって促成栽培で出てきた冬ボタン(一季咲きの方)と混同されるようになったので、現在では二季咲は寒ボタン、一季咲(促成栽培)は冬ボタンと呼んで分けています。
長くなってしまいましたが、違いは上記のようになります。
ご質問の中にあった、「上野東照宮の大楠と冬ぼたん」の記事は誤解を生じる文章ですね(^^; 修正を依頼しておきます。
5番さん(専門家)
2020 02/12 14:25
あ、↑の3枚の写真はいずれも冬ボタンになります!
6番さん(管理者)
2020 02/12 16:53
Murata様、
記事についてわかりづらさから混乱させてしまいまして申し訳ありません。一部文章を修正をいたしました。
1239番さん
2020 02/13 08:43
rosapersicaさん、丁寧なご説明、有難うございます!
よく分かりました。
エバーグリーン管理者様も有難うございました。