植物図鑑
ヤシャブシ
ハンノキ属
ヤシャブシ
学名:
Alnus firma
〔基本情報〕
山地の日当たりのよい崩壊地や河原などでみられる高さ10~15mの落葉大低木または小高木。
よく枝分かれし、上部で横に広がる樹形となります。
樹皮は灰褐色で、不規則に割れてはがれます。
若い枝にはやや毛があります。
葉は互生する単葉で、長さ4~10cm、幅2~4.5cmの狭卵形~卵状披針形となり、ほぼ無毛です。
側脈は平行で13~17対あります。
葉の縁には細かい重鋸歯があります。
花には雄花と雌花があり、葉の展開より前に咲きます。
雄花は、枝先や枝の上部の葉腋から1個ずつ下垂する長さ4~6cmで円柱形の尾状花序につきます。
雄花序に柄はありません。
雄花は小さく、鱗片状の苞の脇に3花ずつつき、花被は4裂し、雄しべは4個あります。
雌花は、雄花序の下の枝先や葉腋に1~2個ずつ直立する球花状の花序につきます。
雌花序には柄があります。
雌花には花被はありません。
果穂は長さ1.5~2cmで広楕円形の球果状になり、鱗片の内面に果実がつきます。
果実は扁平な堅果で、両側に翼があり、先端に花柱が残ります。
〔利用〕
果穂が薬用にされるほか、媒染剤にも利用されます。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
共生菌により痩せ地でもよく育ちます。
日当たりのよい場所に植栽します。
病虫害は特にありません。
名前
ヤシャブシ(夜叉五倍子)、ミネバリ
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
11月、12月、1月、2月、3月
花咲く季節
3月、4月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:福島県以南~紀伊半島の太平洋側、四国、九州:屋久島まで)
形状
草丈・樹高
10000〜15000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
重鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
尾状花序
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
40〜60
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
盆栽、切花、公園・庭園、法面緑化
ハーディネスゾーン
7a〜9b
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用、その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19493
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