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アキニレ

ニレ科 ニレ属

Ulmus parvifolia

〔基本情報〕
荒地や川岸でみられ、高さ15m、幹径60cmにもなる落葉高木。
樹皮はふぞろいな鱗片状にはがれて、斑紋がのこります。
若い枝には毛が密にはえます。
葉は2列互生する単葉で、長さ2.5~5cm、幅1~2cmの楕円形で、基部が左右不相称となります。
葉の表面には光沢があり、両面とも葉脈上に毛がはえます。
葉の縁には鈍い鋸歯があります。
葉柄にも毛がはえます。
花は今年出た枝の葉腋に4~6個が束生します。
花冠は黄白色の鐘形で4裂し、紅色を帯びた葯が目立ちます。
果実は長さ1cmの扁平な広楕円形で、縁に幅広の翼があります。
ハルニレが北の地方に多いのに対し、アキニレは西の地方にも多く見られます。

〔利用〕
樹皮や葉を薬用に利用します。
材はケヤキの代用として、刳物(くりもの)や什器に利用します。
樹皮は縄の代用とされました。

〔栽培〕
増殖は実生によります。
日当たりと水はけのよい場所であれば土質は選びません。
栽培は容易です。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は寒肥として地植えの場合は有機肥料を株のまわりに穴を掘って施し、鉢植えでは置き肥をします。
刈り込みに耐えます。
病虫害は特にありません。

〔備考〕
名は、秋に花が咲くニレという意味です。
名前 アキニレ (秋楡) 、イシゲヤキ (石欅) 、ニレゲヤキ (楡欅) 、ニレケヤキ (楡欅)
Chinese elm、lacebark elm
花咲く季節 ? 8月、9月
実のなる季節 ? 10月、11月
分布または原産地 ? 日本(本州:中部以西、四国、九州、琉球)、朝鮮、中国、台湾
生活型 ? 高木
常緑・落葉 ? 落葉
広葉・針葉 ? 広葉
生活様式 ? 地生
形状 ? 直立
草丈・樹高 ? 15000mm
葉の形 ? 単葉(不分裂葉)
葉の生え方 ? 互生
縁の形 ? 鋸歯
花のつき方 ? 束生
花の色 ? 黄白
葉の色 ?
種苗の入手難易度 ?
種苗の入手形態 ? 種子、苗
繁殖方法 ?
日照条件 ? 日向
水分の必要性 ? 普通
土の必要性 ? 必要
耐候性 ? 耐乾性、耐潮性、耐病性
用途適性 ? 盆栽、公園・庭園、街路樹
有用 ? 薬用、その他クラフト
日本花き取引コード ? 55116
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