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植物図鑑

ハルニレ

ニレ属 ハルニレ
学名: Ulmus davidiana var. japonica

〔基本情報〕
北の地方に多く、山地の谷筋や平地の湿潤な土地でみられ、高さ30m、幹径1mにもなる落葉高木。
優占的な湿地林をつくることもあります。
樹皮は縦にやや深く割れ、不規則な鱗片状にはがれます。
若い枝には赤褐色の軟毛が多くはえます。
葉は2列互生する単葉で、長さ3~15cm、幅2~8cmの倒卵形~楕円形で、基部が左右不相称となります。
葉はやや質が厚く、表面がざらつき、裏面の脈腋に密に毛がはえます。
葉の縁には重鋸歯があります。
葉柄には軟毛が密にはえます。
花は前年に出た枝の葉腋に7~15個が束生します。
花冠は紫褐色~淡い紅色を帯びた鐘形で4裂し、紫色を帯びた葯が目立ちます。
果実は長さ1.2~1.5cmの扁平な倒卵形~広楕円形で先がくぼみ、周囲に幅広の翼があります。
種子は翼果の上部に位置します。

〔利用〕
樹皮を薬用に利用します。
材はケヤキの代用として、刳物(くりもの)や什器に利用します。
樹皮は縄の代用とされました。

〔栽培〕
増殖は実生によります。
日当たりと水はけ、水もちのよい肥沃な土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は寒肥として地植えの場合は有機肥料を株のまわりに穴を掘って施し、鉢植えでは置き肥をします。
刈り込みに耐えます。
病虫害は特にありません。

〔備考〕
名は、春に花が咲くニレという意味です。

名前
ハルニレ(春楡)、ニレ(楡)、ツクシニレ(筑紫楡)、テリハニレ(照葉楡)、エルム、Japanese elm
生活型
高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月
花咲く季節
3月、4月、5月
実のなる季節
5月、6月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道~九州)、南千島、朝鮮、中国東北部・北部
形状
直立
草丈・樹高
30000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
重鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
束生
花弁の数
花の色
赤、紫
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
種子、苗
苗の流通時期
繁殖方法
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
盆栽、公園・庭園、街路樹
ハーディネスゾーン
5a〜9a
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用、その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
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農林水産省品種登録品種名称
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