植物図鑑
ナナカマド
ナナカマド属
ナナカマド
学名:
Sorbus commixta var. commixta
〔基本情報〕
山地から亜高山帯でみられ、高さ10mほどになる落葉低木~高木。
葉は互生する奇数羽状複葉で、9~19枚の小葉からなります。
小葉は長さ3~10cm、幅1~2.5cmの楕円形で、側脈は13~17本あります。
葉の縁には鋸歯があり、まれに重鋸歯がまざります。
葉は秋に鮮やかに紅葉します。
托葉は早くに落ちます。
枝先に大きな複散房花序を出し、多くの花を密につけます。
花は径7~11mmで白色の5弁花です。
雄しべは20本、花柱は2~4本あります。
果実は径6~8mmで球形のナシ状果で、赤く熟し、落葉後も残ります。
〔利用〕
果実を加工食品に利用します。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木、接木によります。
種子は乾燥すると発芽率が落ちるので、熟した果実を収穫して果肉を洗い流し、種子が乾燥しないよう湿らせたバーミキュライトなどに埋めて冷暗所で保存し、翌年の春に取りだして、播く前にもう一度よく水洗いをします。
日当たりと水はけがよく、適度に湿り気のある肥沃な土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を株の周りに施します。
病虫害としてはうどんこ病、テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)などがあります。
〔備考〕
七回かまどに入れても燃え尽きないほど、材が燃えにくいのが名の由来とされています。
名前
ナナカマド(七竈)、オオナナカマド(大七竈)、エゾナナカマド(蝦夷七竈)、Japanese rowan
生活型
低木、小高木、高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
11月、12月、2月、3月
花咲く季節
5月、6月、7月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
10月、11月
分布または原産地
日本(北海道~九州:屋久島まで)、朝鮮、南千島、サハリン
形状
直立、分枝
草丈・樹高
10000mm
葉の形
奇数羽状複葉
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯、重鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
複散房花序
花弁の数
5
花の色
白
花径
7〜11
花序の長さ
実の色
赤
葉の色
赤、緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、接木、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、切花、公園・庭園、街路樹
ハーディネスゾーン
病害
うどんこ病
虫害
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)
香り
味覚
食用
実
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19500
検索サイトの検索キー
コメント
エバーグリーンポストでの記事