植物図鑑
エビヅル
ブドウ属
エビヅル
学名:
Vitis ficifolia var. ficifolia
〔基本情報〕丘陵地や人家の周りでみられる落葉つる性木本。
若い枝にははじめ淡い紅紫色の綿毛が密にはえます。
葉は互生し、長さ・幅とも5~8cmで、3~5裂します。
葉には厚みがあり、裏面には赤褐色の綿毛が残ります。
葉の縁には低い歯牙があります。
葉柄は長さ2.5~8cmで、淡い紅紫色の綿毛がはえます。
葉は秋に紅葉します。
葉と対生する位置に巻きひげを出し、2節出て1回休む出方をします。
雌雄異株です。
葉と対生する位置に長さ6~12cmの円錐状の集散花序を出します。
花は小さく、黄緑色で、花弁は5個ありますが頂部で合生しており、開花時に帽子をぬぐように脱落します。
果実は径6mmほどの球形の液果で、黒紫色に熟して食べられます。
〔利用〕葉をもぐさの代用にするほか、根とともに薬用とします。
つるにもぐり込んだ虫(ブドウ虫)を釣りのエサに用います。
〔栽培〕増殖は実生、挿し木によります。
種から育てると雌雄が出ます。
日当たりと風通し、水はけのよい土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いてひどく乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を株のまわりに施します。
剪定をおこなう場合は、冬に前年に伸びた枝を残して切戻します。
病虫害は特にありません。
〔備考〕赤い毛に覆われて曲がった新しい茎をエビに例えてこの名がつきました。
名前
エビヅル(海老蔓)、ミツバブドウ(三葉葡萄)、リュウキュウガネブ
生活型
つる性木本
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月
花咲く季節
6月、7月、8月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
10月、11月
分布または原産地
日本(北海道西南部、本州、四国、九州、琉球)、朝鮮、中国北部
形状
つる
草丈・樹高
葉の形
分裂葉
葉の生え方
互生
縁の形
歯牙
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
5
花の色
緑
花径
花序の長さ
60〜120
実の色
紫、その他
葉の色
赤、橙、緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、壁面緑化
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22914
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