植物図鑑
タマガワホトトギス
ホトトギス属
タマガワホトトギス
学名:
Tricyrtis latifolia var. latifolia
〔基本情報〕
山地の沢沿いの林内や渓流沿いなどやや湿った場所にはえる高さ40~80cmの多年草。
葉は互生する単葉で、長さ8~18cmの広楕円形で、葉先はとがり、ほぼ無毛です。
葉の基部は茎を抱きます。
茎先や上部の葉腋から出る散房花序に上向きに花をつけ、花序には腺毛がはえます。
花は径2.5cmほどの杯状の6弁花で、花被片は斜めに開き、黄色、外花被片の基部は袋状の距になります。
花の内側には紫褐色の斑点があります。
雌しべの花柱は3つに分かれて、それぞれがさらに2裂して平らに開きます。
雄しべは6個あり、花糸は花柱に沿って立ち上がって上部で反り返り、外向きに葯をつけます。
果実は蒴果です。
〔栽培〕
増殖は実生、株分け、挿芽によります。
明るい半日陰で水はけ、水もち、通気性はよく、腐植質に富んで湿り気のある場所を好みます。
空中湿度が高い環境を好み、乾燥しやすい場所は避けるようにします。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いてひどく乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は元肥としてリン酸分が多めの緩効性化成肥料を施せば特に必要ありませんが、鉢植えの場合は春に緩効性化成肥料を月1回置き肥してもよいです。
病虫害としては白絹病、ナメクジなどがあります。
〔備考〕
花の色がヤマブキを連想させることから、その名所である京都府の玉川の名をつけたとされます。
名前
タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)、ニッコウホトトギス(日光杜鵑草)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月
花咲く季節
7月、8月、9月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州~九州)
形状
草丈・樹高
400〜800mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
散房花序
花弁の数
6
花の色
黄
花径
25
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け、挿芽
日照条件
半日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、コンテナ、苔玉
ハーディネスゾーン
病害
白絹病
虫害
ナメクジ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
33842
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