植物図鑑
ニッケイ
クスノキ属
ニッケイ
学名:
Cinnamomum sieboldii
〔基本情報〕
常緑高木。
若い枝には稜があり、はじめ灰白色の伏した毛があります。
葉は互生する単葉で、長さ8~15cm、幅2.5~5cmの卵状狭長楕円形~狭長楕円形となり、葉先は鋭く長くとがり、葉の縁は全縁です。
葉ははじめ灰白色の伏した毛が密にはえますが、のちに表面は無毛となって光沢があり、裏面には毛が残って粉白色を帯びます。
葉には3本の葉脈がめだち、両側の脈は主脈と平行に先端近くまでのびます。
葉柄は長さ0.8~1.5cmです。
新枝の葉腋によく枝分かれする花序を出し、灰白色の伏した毛がはえます。
花は小さく、淡い黄緑色です。
果実は長さ1.1cmの楕円形の液果で、黒紫色に熟します。
〔利用〕
かつて根皮が桂皮の代用として薬用に使用され、「ニッキ」としてニッキ飴やニッキ水など菓子の香料に用いられました。
江戸時代から栽培されていましたが、現在はほとんど栽培されていません。
〔栽培〕
増殖は実生によります。
種子は乾燥させると発芽率が落ちるので、熟した果実をとり、果肉をよく洗い流した後とりまきにするか、乾燥しないように保管し、春に播きます。
植栽適地は関東地方南部以南の暖地で、特に若い苗は寒さに弱いです。
日当たりと水はけがよく、腐植質に富み、適度に湿り気のある土壌を好みますが、極端なやせ地でないかぎり土質は選びません。
大木になるので広いスペースが必要です。
強風や雪に弱く、大枝が折れたり樹形が乱れやすいです。
また、剪定にも弱く、特に秋から(向寒期)の強剪定を嫌います。
場所に限りのあるところでは枝ぬきをして樹形を保つようにします。
病虫害は特にありません。
名前
ニッケイ(肉桂)、オキナワニッケイ(沖縄肉桂)、ニッキ、ニッケ
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
ヤブニッケイ
植え付け(または播種)季節
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(琉球:沖縄島北部・久米島・徳之島)
形状
直立
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
花の色
緑
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性、非耐寒性
用途適性
公園・庭園
ハーディネスゾーン
8b〜11b
病害
虫害
香り
スパイス系
味覚
食用
毒性
有用
薬用、食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
NT:準絶滅危惧、日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
21580
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